幼児の発達の症状の特徴23
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は98回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
21 思ったことを何でも言う
<うちの子の場合は>
うちの子も、会話が苦手で変なおしゃべりをします。
うちの子の場合は、思っていることを何でもしゃべります。
曖昧な言葉使いが理解できないときもあります。
とにかく、言葉をしゃべったり理解することができません。
それでも、エレベーターに乗ってきた人に向かって「○階の人」とかいうことがあります。
静かなエレベーターで突然言い出すので、困ってしまいます。
<困ることは>
先生やお友達を驚かせ、嫌がられます。
太っている人に「なんで太っているの?」
幼稚園児くらいなら笑って許されることでも、小学生になったら相手がびっくりします。
お友達が気にしている身体的な特徴なども、思ったことを何でも言ってしまい、けんかになることもあります。
しつこく相手が嫌がることを言い続けると、仲間外れになったりイジメの原因になります。
「もうすぐ、あれが始まる」こんな曖昧な表現でも。先生やお友達は理解できるかもしれませんが、その子は抽象的な表現の意味が理解できないので、コミュニケーションがとれないのです。
次回に続きます。