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小学生の発達の症状の特徴98

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は98回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

21 思ったことを何でも言う
<うちの子の場合は>
 うちの子も、会話が苦手で変なおしゃべりをします。
 うちの子の場合は、思っていることを何でもしゃべります。
 曖昧な言葉使いが理解できないときもあります。
 とにかく、言葉をしゃべったり理解することができません。
 それでも、エレベーターに乗ってきた人に向かって「○階の人」とかいうことがあります。
 静かなエレベーターで突然言い出すので、困ってしまいます。

<困ることは>
 先生やお友達を驚かせ、嫌がられます。
 太っている人に「なんで太っているの?」
 幼稚園児くらいなら笑って許されることでも、小学生になったら相手がびっくりします。
 お友達が気にしている身体的な特徴なども、思ったことを何でも言ってしまい、けんかになることもあります。
 しつこく相手が嫌がることを言い続けると、仲間外れになったりイジメの原因になります。
 「もうすぐ、あれが始まる」こんな曖昧な表現でも。先生やお友達は理解できるかもしれませんが、その子は抽象的な表現の意味が理解できないので、コミュニケーションがとれないのです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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