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小学生の発達の症状の特徴93

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は93回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

17 お友達と遊ばない
<具体例>
 お友達と遊ばないで、いつも独りだけで遊んでいます。
 同じ年齢くらいのお友達がいても全然興味を示さず一緒に遊ぼうとしません。
 学校で同じクラスのお友達が遊んでいても、のんびりと独りで遊んでいます。
 原因はお友達にまったく関心がないことや独りで遊ぶことが好きなどです。
 お友達が一緒に遊んでくれても、しゃべる能力や運動能力が足りないので、本人もお友達も楽しめないこともあります。
 本人は独りで遊んでいると安心して落ち着いて疲れないので機嫌がよく、周囲からはマイペースだと思われる場合が多いのです。
 
<うちの子の場合は>
 お友達と遊ばない特徴があります。
 小学校でもクラスのお友達と遊ばずに、独りでじっとしていたり、図書室に行ったりしています。
 お友達から声をかけられると、一緒に遊んでいるようです。
 うちの子は、お友達には興味はもっているようですが、どうやってお友達の輪の中に入るのかがわからないようです。
 お友達と遊ぶためのコミュニケーション能力が足りないような気がします。
 (17終わり)

  次回に続きます。 

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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