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小学生の発達の症状の特徴86

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は86回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。


16 運動、体育、スポーツが苦手
<その原因は>
 その子は障害のために、身体を動かす脳の構造が弱いのです。
 その子は感覚からの情報を基に身体を動かす脳の構造が弱く、運動がぎこちなく見えているのです。
 体操やダンスなどは、
 ・手と足を交互に動かす
 ・手と足を同時に動かす
 ・お手本やリズムに合わせて、身体を動かす
 ボールやラケットなどの道具を使った運動では、道具と自分の身体の両方をコントロールする能力が必要です。
 飛んでくるボールを受け取るには、目で見たボールが飛んでくる視覚情報から瞬時に脳がボールとの距離を計りながら身体に指令を出して手足を動かしボールを掴みます。
 その子ができないのは、本人の頑張りが不足しているのではなく、身体の動きをコントロールする脳の機能が弱いことが原因なのです。

 次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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