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小学生の発達の症状の特徴71

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は71回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。


14 国語の音読ができない
<具体例>
〇国語の教科書の音読ができません
 声を出して国語の教科書を読めません・
 その子は、声に出して本読みができません。
 音読ができないのは本人の努力が足りないのではありません。
 その子の特性で、本人が努力しても読めないのです。
 音読が下手で苦手なその子は、文章を読むときに、
 ・読み間違いや読み飛ばしが多い
 ・どこを読んでいるかわからなくなる
 ・特定の文字が読めません
 ・小さい「つ・っ」が発音できない
 ・「あ・お」「わ・ね」「め・ぬ」などの似ている文字の区別がつかない
 ・漢字が読めない
 ・一行飛ばして読んでしまう
 ・すらすら読めずに1文字ずつ読む
 ・文章を文節で区切って読めない
 その子によっては、会話は普通にできるのに、なぜか本読みができない場合もあります。
 他の勉強はできるのに、音読だけがうまくできない子もいます。
 学校ではおしゃべりは普通にできるので、音読の練習が足りないだけと思われていますが、本を読めない特徴があります。

 次回に続きます。
 明日は、イベントのためにコラム掲載をお休みします。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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