幼児の発達の症状の特徴51
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は71回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
14 国語の音読ができない
<具体例>
〇国語の教科書の音読ができません
声を出して国語の教科書を読めません・
その子は、声に出して本読みができません。
音読ができないのは本人の努力が足りないのではありません。
その子の特性で、本人が努力しても読めないのです。
音読が下手で苦手なその子は、文章を読むときに、
・読み間違いや読み飛ばしが多い
・どこを読んでいるかわからなくなる
・特定の文字が読めません
・小さい「つ・っ」が発音できない
・「あ・お」「わ・ね」「め・ぬ」などの似ている文字の区別がつかない
・漢字が読めない
・一行飛ばして読んでしまう
・すらすら読めずに1文字ずつ読む
・文章を文節で区切って読めない
その子によっては、会話は普通にできるのに、なぜか本読みができない場合もあります。
他の勉強はできるのに、音読だけがうまくできない子もいます。
学校ではおしゃべりは普通にできるので、音読の練習が足りないだけと思われていますが、本を読めない特徴があります。
次回に続きます。
明日は、イベントのためにコラム掲載をお休みします。