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小学生の発達の症状の特徴67

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は67回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない
3 家族で並んで順番を待つ
 その子と一緒に出掛けた時に並んで順番を待つ訓練をしましょう。
 電車やバスに乗るときに並んで順番を待ちましょう。コンビニやスーパーのレジに並んで順番を待ちましょう。
 親が並んで順番を待つ様子をその子にも見せて順番を待つ大切さを理解させましょう。
 家庭でも並んで順番を待つことを教えましょう。
 その子が手を洗っていたら、親が後ろに並んで順番を待ちます。きょうだいがいる場合は、きょうだいで並びましょう。
 日常生活に順番を待つことを取り入れましょう。

4 家族でも「貸して」と言いましょう
 他人の物を勝手に使ってしまう。
 これをやめる訓練として、家庭では親が子どもの物を「貸して」「使っていい?」と聞くようにしましょう。
 その子が遊んでいるおもちゃを親が「貸して」と言います。子どもの絵本を「読んでいい?」と聞きます。
 普段の家庭での生活で、物を使う前に声掛けをする習慣を身につけさせましょう。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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