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小学生の発達の症状の特徴65

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は65回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない
〇遊びのルールが守れない原因は
 ・理解力が弱く、ルール自体が理解できていません
 ・ルールを守る大切さが理解できていません
 その子にとって、遊びのルールを理解するのは難しいことなのです。
 ルール自体が理解できないその子が、ルールを守れるはずがありません。
 また、ルール自体は理解できていても、ルールを守って遊ぶ楽しさが理解できていないのです。
 順番を守れない原因として、順番を守る大切さが理解できないことがあります。
 順番を守らないとお友達が怒ったり、嫌な気持ちになることが理解できないのです。
 この原因は、コミュニケーション能力が弱いために、相手が嫌がるということが理解できないのです。
 その子は、悪いのは自分自身ではなく、相手のお友達のほうが理不尽で悪いのだと誤解しているのです。
 そのため、わがままで自分勝手な行動をやめる気がないのです。
 どうしてもこだわりが強く、1位や100点がいいと思い込んでしまうと、状況に応じて気持ちを切り替えることができずに、遊びやゲームで負けると怒ったり泣いたりしてしまいます。

 次回に続きます。
 (明日と明後日は、イベントのためにコラム掲載をお休みします。)

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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