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小学生の発達の症状の特徴61

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は61回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない。
〇我慢ができません。自分勝手でわがままです。
 何度言われても約束が守れません。まったく我慢ができません。
・「いただきます」を言ってから食べるように直前に何度も言われても、おなかが空いたらお友達を待たずに食べ始めます。
・飛び降りるのはダメと何回も言われても、言われた直後に飛び降りて遊んでしまいます。
 約束が守れず、自分勝手で、全然我慢ができません。

〇遊びのルールが守れません。負けると怒ります。
 遊びのルールが守れなくて、自分のやりたいことをやってしまいます。
・ドッジボールで当たったのに外に出ません。
・他のお友達がいるのに、滑り台を下から上に登り始めます。
 どれも他のお友達が嫌がる行動です。
 遊びやゲームで勝つことにこだわり、負けることが嫌で怒る子もいます。
 1位や100点でなければ、泣く子もいます。
 また、何かに強いこだわりがあり、自分の思い通りにならないことに対して、怒り出す子もいます。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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