幼児の発達の症状の特徴10
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は57回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
12 整理整頓、片付けができない
<困ることは>
すぐに物をなくして困ります。
片付けられないので、物をどこに置いているのかがわからずにすぐ物をなくしてしまいます。
鉛筆や消しゴム、定規などの文房具をいつもなくして困ります。
また、整理整頓ができないとだらしがない子と周囲の人から思われてしまいます。
<その原因は>
障がいのために、記憶力や判断力が弱いのが原因です。
その子は記憶力や判断力などが弱いため、うまく整理整頓ができません。
片付けようとか整理整頓をしようと思っても、その子本人ではできません。
・物の置き場所を覚えておくことができません
・元の場所に戻すという意識が弱いです。
・使い終わったら、その物に対しての意識がなくなってしまいます。
・物を分類するという考えができません。
・物が散らかっていても関心がなく、何も感じないのです。
・整理整頓をしようという意識がありません。
次回に続きます。