小学生の発達の症状の特徴1
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は53回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
10 空気が読めない、他人(ひと)の気持ちがわからない。
(続き)
<学校に期待すること>
○先生に理解してもらいましょう
お友達が嫌がる言葉や場違いな発言をするのは、その子の障がいが原因であることを先生に理解してもらいましょう。
その子は、相手の表情から気持ちを察することが苦手です。
相手が嫌がることを言うのは、その子に悪きがないことをまず先生に理解してもらいましょう。
○お友達の気持ちを言葉で説明してもらいましょう
「今、お友達は悲しいのよ。謝ろうね」と、先生からお友達の気持ちを言葉で説明してもらいましょう。
その子は、相手の表情からの気持ちをくむこと察すること感じることが苦手なのです。
先生から言葉で、相手が考えていること思っていることを説明してもらえるように、お願いをしましょう。
次回に続きます。