幼児の発達の症状の特徴30
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は41回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
7 物忘れが多い。なんでも忘れる。
(続き)
<ダメな例>
○厳しく叱る
厳しく叱って反省させても、忘れ物はなくなりません。
怒鳴ったり、怒ったり、叱ったりなどついついやってしまいがちですが、それでできるわけではありません。
何度も叱責するのは、その子の気持ちを傷つけるだけで何も解決しません。
その子本人が一番反省しているのです。
ただ、その子が忘れ物を悪いことと理解していない場合は、忘れ物をいけないことと理解させるための注意は必要になります。
○忘れた回数を記録する
忘れ物をした日にちに×印をつけたり、忘れ物をした回数をグラフにします。
こんなネガティブなことは、家庭でも学校でも絶対にしてはいけません。
特に、学校でみんなの前でこのようなことをすると、いじめの対象になります。
忘れ物がなかった日に丸印をつけたり、忘れ物をしなかった回数を記録するように、その子が前向きな気持ちになるような工夫をしましょう。
(7終わり)
次回に続きます。