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小学生の発達の症状の特徴37

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は37回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

7 物忘れが多い。なんでも忘れる。
(続き)
<困ることは>
 忘れ物が多い、言われたことを忘れると学校で迷惑がかかり困ります。
 教科書を忘れて、隣の席の友達に見せてもらうと迷惑がかかります。
 決められた持ち物や決められた手順を守ることが学校では大切です。
 物忘れが多いことや言われたことを忘れる特徴は、学校での集団生活に迷惑がかかります。
 しかし、障がいのために忘れ物をして、一番困っているのはその子本人です。
 単に叱るのではなく、その子本人が自分のことを励ましてくれていると感じられる信頼関係がたいせつです。

<その原因は>
 障がいのために記憶力と注意力が弱いのです。
 ・記憶力が弱くて、すぐになんでも忘れます
 ・注意力が弱くて、すぐに意識がそれます
 このようなことが、なんでも忘れてしまうその子の特徴です。
 特に、注意力が弱いのが注意欠陥多動性障害(ADHD)です。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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