幼児の発達の症状の特徴16
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は34回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
6 会話の理解力がない。変なおしゃべりをする。
(続き)
○答えを誘導してもらう
授業中に上手く答えられなかったときは、先生に答えを誘導してもらいましょう。
その子は時間をかけてもなかなか答えができません。
答えられないと感じたら、すぐにヒントを出したりして、答えを誘導してもらいましょう。
○質問は短く
長い質問は理解できません。質問は短く端的に、答えやすい質問をしてもらいましょう。
○静かにする合図をきめる
人差し指を立てて口に当てます。「しっ」のポーズです。これでクラス全員が静かに先生を見ます。
このようなルールを決めましょう。サインは「静かに!」と書いたプラカードでもなんでもかまいません。
クラス全員が静かにする合図を先生に決めてもらいましょう。
その子も先生からの合図でクラス全員が静かになると、今は自分も静かにしなきゃと理解しやすくなります。
○勝手な発言を認めない
一方的にしゃべるこの場合には、授業中に勝手に発言させず、必ず手をあげさせます。
その子が手を上げたら、発言させてもらえると理解させるようにします。
その子だからと特別扱いして、授業中に勝手な不規則発言を認めないようにしましょう。
その子以外の子は、特別扱いをずるいと感じます。また、その子にとっても勝手に発言して認められると、改善する機会がなくなりいいことがありません。
授業中の勝手な発言には、「手をあげてから」と毅然とした対応をしてもらいましょう。
次回に続きます。