小学生の発達の症状の特徴19
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は15回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
4 算数ができない
算数ができない、計算が苦手、図形や時間が苦手です。
計算、長さや重さ、図形などとにかく算数ができません。
・数の概念が理解できない
・計算、筆算のきまりが覚えられない
・かけ算九九が覚えられない
・かけ算わり算の概念が理解できない
・計算間違いが多い
・長さや重さ、図形の概念が理解できない
・文章問題が理解できない
簡単な計算はできるけど、何問かやると必ず間違いをする子もいます。
会話や本読み、漢字の書き取りなど国語の勉強はできるけど算数だけができない。
勉強全体ができないのではなく、算数だけができない子もいます。
・算数などの計算や推論が弱い
・国語などの言語能力が弱い
・その両方ができない
不注意のケアレスミスで間違う子は、注意欠如多動性障害(ADHD)の可能性があります。
国語ができても算数だけができない子は、学習障害(LD)の可能性があります。
全ての教科、勉強全般ができない子は、知的障害の可能性があります。
次回に続きます。(25日と26日はイベントのためコラムはお休みします。)