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小学生の発達の症状の特徴14

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は14回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

3 文章の理解力がない
<改善方法>
(続き)
○文字ではイメージが思い浮かばない子には、写真や言葉で補助します。
 文章を読んで文字だけの情報では、どうしてもイメージが思いつかない子もいます。
 そんな子には、」文字の資格情報だけではなく、文字以外の視覚情報や聴覚情報などを上手に取り込むことで、文章を理解することにつながります。

○マンガや写真、絵カードで文章の内容を理解させます。
 文章の内容を写真や絵カードを使って、それを見ることにより理解できるようになります。
 大人でもマンガなら内容を理解しやすいですね。
 写真やイラストなら内容を理解しやすくなります。
 写真やイラストなどの視覚情報で、文字の認識が苦手な子も文章の内容が理解できるようになります。

○誰かが一度文章を読んで聞かせてあげます。
 初めて読む文章の場合には、その文章を誰かが読んで聞かせてあげましょう。
 文章の内容を耳で聞くことによって、聴覚的な情報からその文章の内容が理解できるようになります。
 この方法は会話はできるけど、文章を読むことが苦手な学習障害(LD)の子に効果的です。
 パソコンの中の文章なら、読んでくれる人がいなくても、読み上げ機能を活用することもできます。
(3終わり)

 次回に続きます。

 

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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