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小学生の発達の症状の特徴13

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は13回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

3 文章の理解力がない
(続き)
<改善方法の具体例>
○文章を読む工夫をする
 文字を視覚で認識することが苦手な子の場合は、たくさんの文字が同時に目に入ると、どこから読み始めるか、次にどこを読むのかがよくわからなくなります。
 まずは、その子が確実に文章を読めるような工夫をしましょう。
○単語を○で区切って読む
 単語を○で囲むと一つのまとまりとして認識しやすくなります。
 ・文章の区切りがわからなくなる
 ・1文字ずつ逐次読みをする
 こんな子に効果があります。
○定規で次の行を隠しながら読む
 文章を読むときに、筆箱の中に入っている定規やものさしを使います。
 次に読む行を定規で隠しながら、今読んでいる行または今読んでいる部分がわかりやすくなります。
 定規がないときには、読んでいる文字を指でなぞりながら読むようにしましょう。
 ・文字を飛ばして読む
 ・行を飛ばして読む
 ・どこを読んでいるかわからなくなる
 こんな子に効果があります。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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