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小学生の発達の症状の特徴4

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は4回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

1 すぐ泣く。突然泣き出す、怒り出す。
(続き)
<困ることは>
 ・先生やお友達を驚かせ、迷惑をかけるので困ります。
 ・小学校で、突然泣いたり怒ったりすると、周囲の人を困らせます。
 ・その子は神経が過敏で、周囲の人にとっては何でもないことでも、不安になったりします。
 ・ちょっとした環境の変化で、強いストレスを感じている場合があります。
 ・周囲の先生やお友達は、泣いたり怒ったりする前触れがわからないので、突然の行動で迷惑がかかります。

<その原因は>
 ・こだわりが強く、何かの変化で極端に不安になる。
 ・自制心が弱く、衝動的な感情を抑えきれない。
 ・コミュニケーション能力が弱く、気持ちを伝えられない。
 こんな原因で、その子は感情の起伏が激しく、気持ちが抑えられなくなり、突然泣き出したり、怒ったりします。
 コミュニケーション能力が上達し、言葉で気持ちを伝えられると、泣き出すことが少なくなります。感情のコントロールも、年生とともにだんだん上手になってくる場合が多いです。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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