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小学生の発達の症状の特徴2

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は2回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

1 すぐ泣く。突然泣き出す、怒り出す。
 ちょっとしたことで、すぐに泣き出します。
 突然泣き出します、突然怒り出します。
 ・ちょっと叱ると、すぐに泣きます
 ・お友達から、ちょっとからかわれたら泣き出します
 ・自分の思い通りにならないと泣き出します
 ・いつもと違うことが起きると突然泣き出します
 ・ちょっとした環境変化で突然泣き出します

<泣くことで、自分の気持ちを表現しているのです。>
 子どもは感情がストレートです。
 どんな子どもでも、幼児の頃は突然泣いたり怒ったりしますが、その子は障害性になっても突然怒ったり泣き出したりします。
 その子は、自分の気持ちをうまく相手に伝えられません。気持ちが表情に現れないのです。
 突然泣くことや怒ることは、気持ちの表現が苦手なその子にとって、コミュニケーションの手段でもあるのです。

<うちの子の場合は>
 ・うちの子も、感情の起伏が大きくすぐに泣き出します。
 ・うちの子の場合も、すぐに泣く特徴があります。私が叱るとすぐに泣き出します。
 ・学校で誰かに注意されると、すぐに泣き出してしまうので、そのたびに学校の先生やお友達は心配してくれました。
 ・うちの子は泣くだけで、突然怒ることはありませんでした。
 ・だんだん会話が上手になって、自分の気持ちを言葉で伝えることができるようになったら、突然泣くことはなくなりました。

 次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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