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幼児の発達の症状の特徴33

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の33回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

10 運動が苦手。ぎこちない動き、バランス感覚がない。
(続き)

<感覚統合療法>
 感覚が偏った子の感覚を通常のように働かせる療育方法
 「家族で公園に行く」
  家族で公園に出かけて外遊びをしながら、運動能力を鍛えましょう。
  公園では、遊具で遊ぶと感覚統合療法になります。ただ走るだけでも基礎体力がつきます。
  ずっと家の中にいると体を動かす機会が少なくなります。
  その子が楽しくはしゃぎながら体を動かして遊べるように、親子で公園に出かけてその子を元気いっぱい遊ばせてあげましょう。

 「できることから始める」
  他の子と比べてできることが少ないのが現状です。
  ボールが投げられない子には、ボールを転がす遊びをしましょう。
  鉄棒ができない子には、鉄棒にぶら下がる遊びをしましょう。
  最初はできるレベルに到達点を下げましょう。
  できることから始めて、繰り返すことで徐々にできることが増えていきます。

 「できたら褒める」
  できたら褒めましょう。その子が頑張ったらいっぱい褒めましょう。ちょっとしたことでも、褒められると子どもは自信がつきます。やる気が起きます。
  上手にできたね。楽しかったね。頑張ったね。運動遊びの意欲がでてくれば、その子が進んで体を動かすようになります。
  運動能力も伸びます。毎日の繰り返しが、最も効果的な方法です。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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