小学生の発達の症状の特徴34
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の25回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
7 パニックになる
突然暴れてパニックになる。家や幼稚園どこでも急に泣き出してパニックになる。これも発達障害児の特徴です。
幼児期の子どもはどんな子でも多少は急に泣いたり、暴れたりすることがあります。しばらく放っておくと、自然と安定してパニックは収まります。発達障害の子は頻繁にパニックになってしまいます。一旦パニックになって暴れ出したり、泣き出したりするとどう対処してもパニックが収まりません。最後は力尽きて眠ってしまうまで、ずっと暴れて泣いています。
子どもがパニックになるときは何か欲しいものがあったり、お腹が空いていたりします。その子がパニックになる原因は、周囲の人にはわかりません。ちょっとしたことで不安を感じて、激しく気持ちが反応してパニックになってしまいます。
その子本人は何かを必死に訴えようとしていますが、お友達や幼稚園の先生などの周囲の人にとっては、原因がわからずパニックになるので困ってしまいます。
<うちの子は>
うちの子の場合は、幼稚園の頃は急に怖がって泣いてパニックになることがありました。入園まもないときは会話ができなかったので、怖がる原因がわかりませんでした。パニックになったときは、何か子ども本人にしかわからないことがあるんだなって考えるようにしました。幼稚園の先生にはだいぶ迷惑をおかけしたかと思います。
(7終わり)
次回に続きます。