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幼児の発達の症状の特徴15

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の15回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

4 友達に乱暴する
(続き)
<困ることは>
 乱暴するとお友達から嫌われ仲間外れになります。
 本人は相手に対して、悪意や恨みはありません。しかし、暴力を受けた相手は、当たり前ですが、暴力をふるう子を嫌いになります。
 キレやすい子、乱暴で怖い子と思われて、一緒に遊んでもらえなくなります。すぐに暴力を振るうと、お友達から仲間外れの原因になります。

<その原因は>
 障害のため自分の感情を抑えきれず、コミュニケーション能力が弱いのが原因です。
 ・衝動的な感情を抑えきれない
 ・言葉では気持ちを表現できない
 発達障害をもつ子は、感情のコントロールができません。また、コミュニケーション能力が弱いという特徴をもっています。そのため、暴力でしか自分の気持ちを表現できないのが原因です。障害のため自分の欲求のことしか考えられず、お友達に暴力を振るってしまいます。
 その子本人はお友達に意地悪をしている意識はなく、落ち着いた後には反省して、自分自身の行動で辛い思いをしています。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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