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幼児の発達の症状の特徴6

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の6回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

2 かんしゃくが強い
 かんしゃくを起こして、大声を出し暴れる。発達障害児の特徴です。
 欲求不満があると、強いかんしゃく、感情の起伏が激しく、ちょっと気に入らないと激しいかんしゃくを起こします。
 幼稚園や保育園くらいまでの幼児は、かんしゃくを起こすのはよくあることです。しばらく放置しておくと、ほとんど場合は収まります。
 でも、発達障害の子の場合は、なかなか収まりません。外にお出かけできないと強いかんしゃく、野菜を食べろと言われたら強いかんしゃくです。自分の思い通りにならず、欲求不満があると強いかんしゃくです。お腹が空いたり、疲れたり、眠いと強いかんしゃくを起こす特徴があります。
 かんしゃくは、年齢とともに少なくなっていきます。
 幼稚園の年長くらいになっても、かんしゃくが全然収まらない場合は、発達障害のサインです。
<事例>
 ・うちの子の場合は、感情の起伏は激しいけど、かんしゃくの特徴はありませんでした。かんしゃくではなく、突然泣き出すことで、感情を表現していました。
<かんしゃくで困ることは>
・幼稚園でかんしゃくを起こすと、先生やお友達に迷惑がかかります。
・幼稚園で突然かんしゃくを起こすと、お友達はびっくりしてしまいます。
・大声で泣いたり、暴れたりする。お友達が一緒に遊ぶのを嫌がり、仲間外れの原因になります。
・かんしゃくで暴れたり、物を投げたりして、お友達にけがをさせる可能性もあります。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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