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幼児の発達の症状の特徴3

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の3回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

1 言葉が遅い

 前回の続きです。
 <幼稚園では、言葉が遅いと先生の指示が理解できず、集団行動についていけない>
 幼稚園では先生の指示を聞いて、集まる、座る、立つ、手や足を洗うなど、いろんな集団生活を行います。発達障害や知的障害で言葉が遅いと、先生の指示や理解ができないので、幼稚園でお友達と一緒の行動がうまくできません。
 先生の指示を聞いての集団行動は、幼稚園だけではなく小学校になるとより重要になります。
 うまく話せないと、自分の気持ちをお友達に伝えることができず、仲よく遊ぶことができません。言葉で感情を表現することができないと、かんしゃく、乱暴な行動などに陥ります。

 <言葉が遅い、うまく話せないのは、言語を理解する能力、コミュニケーション能力が弱いからです>
 言語による会話でのコミュニケーションは、高度な脳の働きが必要です。
 発達障害、知的障害の子は、言語能力やコミュニケーション能力が弱いので、うまく会話ができません。
 自閉症の傾向があると、人とのかかわりを嫌がるので、言葉を覚える必要がありません。そのため、知的な遅れがない場合でも、会話をしない子もいます。
 言葉が遅いのは、自閉症の子の典型的な特徴です。

 次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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