幼児の発達の症状の特徴16
各年齢段階における発達の症状の特徴を解説します。乳児についての最終回です。
誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
12 癇癪(かんしゃく)
大声で泣き叫ぶ、暴れる、大の字になるなども発達障害児の特徴です。
激しい癇癪は、とにかく何とかしてほしいという子どもの切実なSOSである場合もあります。
かんしゃくは子どもにとっては、感情表現の一つです。
0歳児は、お腹が空いた、オムツが濡れている、お尻が冷たいなどといった不快な生理現象に何とかしてほしいというSOSです。
1歳児は、生理的な不快を収めてほしいのみならず、自分からこうしたいとかああしたいという欲求を訴え、その都度安心を得ようとしているのです。
2歳児は、「イヤー!」とかの発語が加わり、より明確な意思表示をします。つまり、安心を獲得できるかどうかを確認するためのコミュニケーションの手段です。(終わり)
次回は、(予定:幼児の発達の症状の特徴)に続きます。