小学生の発達の症状の特徴100
各年齢段階における発達の症状の特徴を解説します。乳児についての10回目です。
誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
11 抱きしめると嫌がる
赤ちゃんを抱きしめると嫌がる。触れると嫌がる、発達障害児の特徴の一つです。
ぎゅっと抱きしめることは親子の愛情表現なのですが、神経が過敏な特徴の赤ちゃんは、すごい圧迫感を感じてしまいます。その時の体調や気分によって、感覚の過敏さは変化する場合があります。赤ちゃんを触ってみて、嫌がるときは抱きしめるのを控えて、大丈夫なときはいつもの分まで抱きしめてあげましょう。
子どもの様子をみながら、発達障害をもつ子が苦しみを感じないように、愛情をもって子どもと接しましょう。
<事例>
私の子どもは、抱きしめることは嫌がりませんでした。
神経の過敏さの特徴は少ないほうでした。それでも、服の生地の好き嫌いは強くあって、着ると必ず泣き出す服がありました。その服の生地が嫌なのだと思います。年齢とともに、神経の過敏さは少なくなってきています。
次回に続きます。