小学生の発達の症状の特徴4
各年齢段階における発達の症状の特徴を解説します。乳児についての7回目です。
誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
8 指差しをしない
指を差して何かを人に伝える、発達障害の赤ちゃんは、この指差しをしない特徴があります。
おもちゃを指差して、母親に何かを伝えようとする。発達障害児は、こんな行動をしない場合が多いです。何かを指差して、母親や人の関心や興味を引こうとしない。自分が欲しいものを指差して取ってもらおうとしない。この特徴は、自分の気持ちをうまく表現して伝えられないのが原因です。
おもちゃを取って欲しいときに、おもちゃを指差さず、じーっと母親を見つめたりします。母親は、じーっと見つめられると何かあると感じ、おもちゃを取ってあげたりします。発達障害の赤ちゃんは、そうやって自分の欲求が満たされてしまうので、結果的に満足します。母親は、じーっと見つめられると何かあるっていうのが、コミュニケーションだと思って、不自由を感じない場合があります。
母と子が、何でも目と目で分かり合えるのは、いい面でもありますが、発達障害のサインを見逃さないようにしましょう。
<事例>
私の子どもも指差しをしませんでした。
指差しせずに、何かしてほしいときには、じっと固まって何かを見つめることが多かったです。その仕草で、母親の私には、何となく子どもがしてほしいことがわかるので、それで不自由は感じていませんでした。そんなもんかなっていうのが、その時の気持ちです。今考えると、発達障害の子どもの特徴でした。
次回に続きます。