神経発達症(発達障害)のケア
本田圭佑氏がルールを考案し、U10のためのサッカー全国大会「4V4」が今年12月に開催される。「4V4」とは、小学3年生や4年生(U10)のための4人対4人で行う新しいサッカーの全国大会です。
注目すべきは、ベンチに大人の監督やコーチがいないことです。また、たくさん試合ができるリーグ戦を駆使し、子どもたちが戦術や交代などを自ら考えながら、仲間と切磋琢磨することです。つまり、子どもたちの自主性を大切にすることや尊重することにあります。
子どもの団体のスポーツにそして子どものスポーツに大人が介入や介在しない画期的な取り組みが発表されました。
本田氏は、「U10の年代では結果が最重要ではない。子どもたち自身が勝ちたいと思ってプレーすることに大きな意味がある。勝ちたいと思い求める真剣勝負でしか得られないものがある。それが子どもたちの将来に大きく役立つものになる。」と語ります。
また、応援や声援については、選手に対する具体的なアドバイスやコーチングは認めない。アドバイスやコーチング以外にも選手たちの判断を奪うような言葉や声掛けは禁止する。保護者や指導者による過度なコーチングは警告対象とし、チーム全体でカウントされ、1試合で2枚警告を受けた場合は、そのチームは不戦敗とするというものです。
個人戦のスポーツではベンチコーチを禁止しているものもありますが、まだまだローカルルールがはびこり、例えばソフトテニス競技ではまだベンチコーチを認めています。そして、中体連の大会などではポイントを覆すような専門部の顧問などの贔屓も起きています。また、応援についても、保護者の過度な掛け声やアドバイスが蔓延しています。
この本田氏の取り組みは、「子どもたちが自ら考え行動する力を育み、未来のサッカースター候補を育成することで、日本のサッカー界全体の成長につなげること」なのです。
本田氏のサッカーの取り組みも悪しき例をあげたソフトテニスの出来事も子どもを勝たせたいことは同じかもしれませんが、本田氏はU10児においても「子どもに任せる。自主性を尊重する。」ことが勝たせることにつながると述べます。一方、後者のソフトテニスは、U10児以上の中学生においても、どのような大人の介入をしても今を勝てばいい結果が重要だというあり方です。恥ずべき行為です。
どちらが、子どものための取り組みや活動なのでしょうか。後者は、子どものためと言いながら、大人の自分のために行っているに過ぎません。特に、子どもの教育に携わる者がこのような仕業をしてもいいのでしょうか。
私の活動であるJr-openは、個人戦ではありますが、本田氏と同様に20年も前から「子どもに任せる。自主性を尊重する。」を実践するために取り組んでいます。