脳を育てるとは、「認識の発達と関係の発達」を相互に育んでいくこと
前回まで、子どもの発達障害について解説してきました。わが子が発達障害かもと不安に思っている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。発達障害についてコラムに簡単に概要を説明しました。もっと詳しく知りたい方は、医学書院発行の「子どものための精神医学」滝川一廣先生著定価2,500円(税別)をお薦めいたします。著者は~この本は、子どもの精神障害というものへの「基本的な考え方」や「基本的なかかわりの姿勢」を、一回かぎりの人生を歩みはじめている子どもたちとのかかわりに生かせるかたちで伝えたい~と述べています。
また、【「発達障害」だけで子どもを見ないで、その子の「不可解」を理解する】の著作者田中康雄先生は、発達障害の特性をもつ子どもとその家族、関係者とつながり合い、支え合い、認め合うことを大切にした治療や支援をしています。
前述のとおり、保護者の皆さまはわが子の発達障害の特性を知り、関係者とつながり合い、支え合い、認め合うことがケアにつながります。
このケアを行っているのが、当法人の活動目的になります。トップページにも掲載していますが、子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行うことにあります。
この活動には、競技スポーツクラブやスポーツ少年団などと全く違う目的をもっているものがあります。それは自分を知ること。第三者を知ること。グループを知ること。です。ただただスポーツをして、勝つための練習をしているものではありません。
なぜ、独自の活動目的があるかですが、そこには発達障害の子どもたちを含めどんな子どもでもこの活動を続ければ心身の発達につながるのです。テニス打法の習熟は当然ながら、身体運動からの脳の可塑性を促進させます。
保護者の方でわが子に、楽しく運動をさせたい、テニスを上手くさせたいやわが子で運動が不得手な子、ちょっと気になる子などでも心身の発達ができます。ご連絡ください。
また、今後のコラムは、当法人代表理事の活動理論を掲載していく予定です。