小学生の発達の症状の特徴33
子育てにおいて親子の間はいつもいつも上手くいくとはかぎりません。人間同士だから対立や葛藤が生まれて当然です。いや、それあってこそ子どもは大人へと育つのです。わが子は思い通りのわが子であってくれないかもしれませんが、親も子どもにとって思い通りの親ではありませんからお相子なのかもしれません。
誰しも自分が願う通りの自分ではいられないし、自分が願うとおりの人生はおくれないけれども、だから自分はダメ、人生はダメではないのと同じなのです。絵に描いたような立派な子育て、絵に描いたようなうるわしい親子関係でなくても、それは少しでもダメではありません。
以上を前提としたうえで、子育てのむずかしさを考えてみます。そこには子育てに普遍的にはらまれるむずかしさと、現代という時代と社会が強いるむずかしさがあるように思えるのです。
参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著