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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

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コラム

ストレスを強く感じている中学生は、約3倍睡眠不足も感じている

2020年5月27日 公開 / 2020年11月15日更新

テーマ:未来への絆プロジェクト

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 予防

子育て世代の健康を考えるまちかど糖尿病指導薬剤師の笠原友子です。
子供を健やかに育てたい親心は、いつの時代も変わりません。

 糖尿病は中高年の病気だと思っている方が多いかもしれません。しかし、世界中のほとんどの地域で思春期以降の子供たちの糖尿病が増えています。一体なぜ子供たちに糖尿病が増えているのか、中学生の生活習慣から考えてみましょう。

生活習慣がストレスになる!? 思春期の子供達のストレス 

5月は新学期の疲れをストレスとして実感する時期です。うつや高血糖はさまざまストレスと密接な関係があります。
糖尿病は、遺伝的素因の上に生活習慣の積み重ねがあって発症する病気ですが、子供でもストレスを受ける要因はあるのでしょうか。

中学生の生活習慣を詳しく見てみましょう。

生活習慣から受ける、中学生の4つのストレス

□朝食孤食(ひとり、または子供だけで食べる)
□不眠 
□睡眠休養度(睡眠の質)
□歯周病

歯周病については別コラムにて改めて詳しくお伝えする予定です。今回は朝食孤食と睡眠について考えてみましょう。

一人で朝食を食べる子は、家族と食べる子に比べて1.5倍ストレスを感じている

下のグラフをご覧下さいますか?



 朝食を家族と食べている中学生は、「ストレスが多少ある」「多いにある」を合わせて41%が日常にストレスを感じています。

 これが、朝食を一人で食べている子は、約1.5倍の60%もの中学生が「ストレスがある」と回答しています。家族と朝食を食べている子と比べると、1.5倍もストレスを感じて生活していることがわかります。

 朝食を一人で食べている子は夕食も一人で食べている割合が高く、さらにストレスを感じている可能性があります。

ストレス感が強い子の睡眠不足感は約3倍

「睡眠によって休養を十分に取れているかどうか」を中学生に聞いてみた結果が、次のグラフです。

「休養をあまりとれていない」「まったく取れていない」と答えた子が、ストレスを感じていない子のグループでは11%だったのに対し、ストレスを感じている子のグループでは32%にのぼります。ストレスを感じていない子と比較すると、ストレスを感じている子の約3倍の人が睡眠不足を実感していることがわかります。

睡眠不足で疲労が残っていると、朝食が十分に食べられず、授業にも集中できないため学校生活に支障が出てしまうことがあります。

大人のデータを参照すれば、朝食を抜くと昼食後や夕食後の高血糖にもつながることがわかります。積み重ねた生活習慣は病気の原因になります。

朝食を家族でいただいて気持ち良く1日をスタートすることは、健康に年齢を重ねるためにとても大切です。

また、食事への関心が下がっている中で規則正しい食事をする機会が減り、栄養が偏ると、ストレスを強く感じやすくなり、睡眠不足や疲れが取れなくなります。

不足しがちな栄養素を補給するだけでも睡眠の質が改善されます。
睡眠や栄養への不安があれば、お気軽に笠原健招堂薬局へご相談ください。

この記事を書いたプロ

笠原友子

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