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  1. 糖尿病の遺伝を気にする方々も楽しみにするイベントでの無料検査
笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

コラム

糖尿病の遺伝を気にする方々も楽しみにするイベントでの無料検査

2019年10月27日 公開 / 2019年11月2日更新

テーマ:未来への絆プロジェクト

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: ダイエット 食事

まちかど糖尿病指導薬剤師の笠原友子です。
子供たちと子育て世代の健康を守る取り組みを2009年から続けており、
その活動の1つとして、子育て支援メッセいしかわ会場で
検体測定室ブースを開設しています。

今年も10月20日の日曜日に開設しました。
ブースの名前は
「未来への絆プロジェクトHbA1c・血糖測定室」

今年のメンバーです。

検査を受けに来るのが楽しみで、糖尿病検査にリピーターが来る。
今まで受けてこなかった健診を受けたことを伝えにやってくる。
心にくすぶっていた不安や愚痴、悩みまでも打ち明けに来る
ここは、そんな場所(ブース)です。

糖尿病検査を受けに来るのが楽しみ?!

血液検査を受けるのが楽しみだなんて、あまりないことかも知れません。
でも、この検体測定室ブースには、そんなリピーターたちが居ます。

どんな方々が、検査を受けに来るのかと言うと
子育てイベントだけあって、子育て世代がほとんど。
じいちゃんばあちゃん世代も来ます。
子供たちへの遺伝を気にして、検査に連れてくる親御さんもあります。

健診に行かないためのどんな事情があろうと、親身に話を聞き
針を刺すのを怖がる方々の気持ちがおさまるのを待ち
検査の器械を動かしながらアドバイスをして、
元気でいてねー!
と、笑顔で医療ボランティアの薬剤師や看護師たちは送り出してくれています。

それで翌年
「健診に行ってきたよ!健康に気を付けているから、確認してほしい!」と
また、我々のブースに来て、お話をして帰る方々があるです。

検体測定室と言うのは、こんなところ

2014年の法改正で、血液検査を出来る職種の枠が広げられました。

それまで検査は、病院やクリニックで
医師か看護師、臨床検査技師が採血し、行っていましたが
この業種の枠に、検体測定室に限って薬剤師が入りました。

ただし、注射器を使っての採血はできません。
検体測定室では、被験者による自己採血のみが許されています。

どのように採血するのかと言うと、
インスリンを打っている糖尿病患者さんが
毎日しているのと同じ方法です。

毎日の血糖チェックのために、自己採血して検査していますが
同じ方法で、自己採血してもらって、検査器で測定します。

米粒半分の血液ですが、緊張するとなかなか出ません。
グーパーしていただいて、血を出しやすく工夫します。

法改正に至った経緯はと言うと
糖尿病患者の急激な増加に、厚生労働省も危機感を募らせていたのでしょう。

糖尿病は、検査をしないと状態が分からない病気ですから
薬局やイベント会場と言った検査を受ける側の心理的ハードルを下げた場所で
検査が出来るように法改正したのです。
(下図は平成28年厚労省「国民健康栄養調査結果の概要」より)

通常諸々の医療の届け出は、都道府県に許可申請を任せていますが
検体測定室に限っては、厚生労働省に直接申請する迅速審査となっています。

それでも法改正当初は、申請して許可が下りるのに
1週間~2週間かかっていました。
最近では、申請した翌日にはFAXで許可が下りると言う
スピード審査に変わってきています。
厚生労働省のやる気が伝わってきます。

なぜ無料で検査が出来る?!

糖尿病の診断をする際のHbA1cは、
測定用機械があればどこの医療機関でも検体測定室でも検査できます。
費用は、一回約1,000円

それが無料で出来るにはわけがあります。

まず、人的費用
毎年医療関係者に声をかけ、事前登録いただいた志の高い方々が
ボランティアで手伝いに来てくれています。
被験者集めとお世話は、近隣の北陸大学と金沢大学の薬学部の学生です。
先輩医療従事者の背中に学び、患者や患者予備軍の生の声を知る良い機会になっています。

そして、資金
未来への絆プロジェクトは、筆者が学校薬剤師として所属する中学校で
2009年に始まりました。
学校教職員・学校3師(医師・歯科医師・薬剤師)・PTAが、
力を合わせて子供たちを健やかに育てようと言うもので
毎年、この中学校の校区の商工業者から寄付を受けて参加しています。

この会場で検査をしようと思ったわけ

理由はいたって簡単で
一番検査を受けない年代層であり
子育てするために健康でいてほしい年代層が集まる場所だったから。

下のグラフは、厚生労働省の平成14年度
厚労省糖尿病実態調査より引用したものですが
健診で指摘を受けても、再検査を受ける頻度が低いのです。
(グラフは厚生労働省平成14年糖尿病患者実態調査結果より)

糖尿病の指摘を受けても受診しない年代層は20~30歳代
子育て世代が多いと言うことが分かります。

現代は非正規労働者の多さも指摘されていますが
会場で検査をしていると、健診を受けていない方も少なからずいます。


また、検査で糖尿病の診断を受けても
治療を受けていない方々が多い年代でもあります。

子育てをしなくてはいけない大切な年代であるにもかかわらず
億劫、時間が取れない、お金がかかる、若いからきっとまだ大丈夫
と、理由をつけては受診が遅れがちです。

検査を受けた方々の声をご紹介します

・結婚して子供を産んでから、健診を受けに出られなかったので嬉しかったです。
・子連れで健診を受けに行ったら、子連れはダメと会場で断られた。今日は嬉しかった♡

・子育てイベントで、子どもの行事だけでなく、親の健康状態に関心を持ってもらえる取り組みは 素晴らしいです。ぜひ他にも勧めたいです。(女性)
・なかなか自分の血糖を測る機会がないので、今日は嬉しいです。(女性)
・食生活における誤った認識を正していただいたことが今後に役立ちました。
 ありがとうございました。
・子育て中であり、自分の健康をおろそかにしがちになりますが、省みるいい機会になりました。

・無料で検査をしてもらえて、健康状態について相談、アドバイスを頂ける。良いですね!(男性)
・血糖以外のことも教えて頂けて、とても参考になりました。
 丁寧にご説明いただきありがとうございました。(男性)
・結果に安心せず、これからも気を付けます。(女性)
・普段の健診にHbA1cの項目が無いので、測れて安心しました。(複数)
・針が怖かったが、実際は大したこと無かった(男性)
・家系に糖尿病患者がいて、今まで怖くて健診を受けられなかった。次回から健診を受けます。
・一度予備軍の指摘を受けてから、怖くて血液検査を受けられなかった
・家でゴロゴロしている子供の健康が気になって親子で受けに来た。
・非正規労働で健診を受けられないままでいた。今日は嬉しかった。
・子供が出来た途端に、健康が気になり始めた。気を付けようと思う。
などなど

このように、皆さんに喜んでいただいていることを
喜んでくださる地元のスポンサーの方々をご紹介します。
・醤油蔵元上江醤油店さん
・能登牛の寺岡畜産㈱さん 
(有)小泉石油店さん
・36歌仙貝の宿湖月館さん 
石田工業㈱さん 
今本建設(有)今本建設(有)さん
寺井建設㈱さん
富来商工会さん
・漁師の寿司西海丸定置㈱さん
笠原健招堂薬局さん
割烹 満升さん 
ブラッスリー タカヤマさん
アスクアスクさん 
シーサイドヴィラ渤海さん
・乳菓ますほんお菓子のこぼりさん
・イカの塩辛さもんさん
岡本建築㈱さん

子育て世代を守ることは、未来を守ることにつながります。
手伝って下さる方々の輪が広がって来ています。
多くの皆さんのお力を借りて
来年も会場で検体測定できますように!

笠原健招堂薬局では体調を確認した上で対応しています。
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この記事を書いたプロ

笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(笠原健招堂薬局(有限会社笠原))

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