妊娠中に糖尿病の指摘を受けて困っていませんか?

笠原友子

笠原友子

テーマ:糖尿病・原因・栄養素不足

妊娠中に初めて高血糖や尿糖の指摘を受け、
糖尿病の診断を下されて、驚きとともに困っていませんか?

一生に何度もない妊娠ですから
楽しく幸せに過ごしていただきたいものです。

簡単に、安全に、数日で改善して
ママも赤ちゃんも元気でいられる方法があるのでご紹介します。

この夏は、
次のようなご相談が続きました。

妊娠中に太り過ぎたと言われてご飯の量を抑えたら、尿中ケトンが出て
ケトンが出ているからご飯の量を増やせと言われて食べたら、
血糖値が上がり(そりゃそうだ!)
食べ過ぎだ!太るな!と指摘を受けた。

「ケトンが出ないように、血糖値が上がらないように、尿糖が出たり太り過ぎないように、
ご飯を食べなさい。」
そう言われても難しいのよ。
いったいどうしろって言うの?

楽しいはずの妊娠ライフが暗転
一体どうすればいいの?

笠原健招堂薬局はまちかどの薬局ですが、
先進医療での妊娠をあきらめた方や
アトピー治療に困っている方もご来店くださいます。

この夏は、
妊婦の高血糖や尿糖の指摘を受ける方が続きました。
今のところ栄養素補給で簡単に改善しています。
どういうことかと言うと

そもそも足りていない

特に妊娠中期以降、一気におなかが大きくなると感じる方は多いかと思います。
ところが、妊娠中期の妊婦の6~7割に栄養素不足が指摘されています。

その中でも必要量以下と言われている栄養素が、鉄,ビタミンB6
ところが鉄が足りない方に、足りていないと指摘されている栄養素が亜鉛 です。

お腹の赤ちゃんが大きくなるためにも、
血糖値を下げるインスリンが正常に働くためにも
赤血球が形を維持するにも
同じ栄養素「亜鉛」が必要です。

その上、
鉄・ビタミンB6・亜鉛
これら3つの栄養素は、どれも糖代謝に必要な栄養素です。
妊娠中期以降に血糖値が上がったり、尿糖が出るのは
糖代謝に必要な栄養が足りていない可能性があるのです。

次の図は、食べたご飯からエネルギーを作り出すときに
どのようなミネラルやビタミンが必要かを描いた図です。



必要なのは亜鉛だけではありませんね。
そこで
妊婦さんたちに
サプリメントで栄養素補給していただいたところ、
血糖値も尿糖も貧血も改善しています。

妊婦さんの中には、
近隣の病院の内科から紹介されて来られた方もありますが
無事安定して、元気な赤ちゃんが生まれています。

妊婦は末期にエネルギーを必要とするが、
             特別に増やす必要はない

妊娠すると末期に一気にお腹が大きくなります。
それでも、WHO(世界保健機構)は「特別に増やす必要はない」と言います。
妊娠中期までに太ってあるから、それを使えばいいといいと言っているのです。

妊娠中期までに太った太ったと散々指摘を受けて
食事制限をした結果貧血になっていると言うことは無いのでしょうか?

WHOが言うには、
エネルギー消費量の増加率は、妊娠初期・中期・末期で、
1%・6%・17%と妊娠末期に急激に上がります。

妊娠初期・中期に脂肪細胞にエネルギーが蓄積され、
これが妊娠末期に胎児の発育に消費されるのであれば、
妊娠後半期に特別に食べる量を増やす必要はない。

妊娠期間を通して一律200kcal(お茶碗約1杯分)といい、
イギリスでも同様に言われています。
つまり、妊娠後期に備えて脂肪が蓄積してあるから、
これを使えばよいと言うことです。

だったら、妊娠中期までに太ってもいいってことですよね。

蓄積脂肪を使うとケトン体は増加します

ところが蓄積脂肪を使うとケトン体が増加し、
医師や助産師からは、ご飯を食べるように言われます。
蓄積エネルギーである脂肪の代謝産物がケトン体ですから
蓄積脂肪を使わなければ出なくなるからです。

つまり、こういうわけです。
ご飯など炭水化物の消化物がブドウ糖です。
脳・神経組織・腎尿細管・酸素不足の骨格筋・赤血球は、
ブドウ糖しかエネルギー源として利用されないと言われているため、
ケトン体が出るとご飯を増やすように言われます。

ご飯を食べるとケトンが出なくなるというのは
脂肪の燃焼系から糖の燃焼系に変わると、
脂肪燃焼産物のケトンが検出されなくなると言うわけです。

ところが、
脳のエネルギー源はブドウ糖だけではありません。
ブドウ糖が少ないときは、ケトン体をエネルギー源にしています。

尿中のケトン体が陽性となるほどの食事制限は、
高濃度のケトンが児の知能に悪影響を与えるため
避けるべきと言われています。
本当にそうなのでしょうか?

宗田哲男産科医
悪阻(つわり)の妊婦も、
産後の胎盤にも大量のケトン体が出ているが、
児に異常なし!と言います。

筆者もそうでしたが、つわりのひどい方は、
何週間もろくな食事を摂ることができず、痩せます。

この痩せた時に消費しているのが脂肪で、
脂肪をエネルギーとして使うと
血中ケトンも尿中ケトンは増えます。

この夏、行方不明になった男児も脂肪を燃焼させてカロリーに代えていた可能性があります。
  
妊娠中期以降不足してしまった栄養素をサプリメントでとると言っても
すべて安全なものであるとは言えませんから
笠原健招堂薬局ならではのこだわりを持って探してきています。

妊娠・授乳中のお母さんたち!
しっかり栄養をとって元気な赤ちゃんを産み育ててください。
今から始めてもきっと間にあいます。

笠原健招堂薬局は、
健康を維持したい方、健康に戻りたい方を応援しています。ご
相談ください。 

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Mybestpro Members

笠原友子
専門家

笠原友子(薬剤師)

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

漢方の選薬用質問と血液検査結果から微量栄養素の不足や日常の生活習慣をチェックし、微量栄養素補給と漢方薬の選薬だけでなく生活指導で糖尿病をはじめとする生活習慣病に対応し、特定保健指導までできるのが強み。

笠原友子プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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