高熱に好評の漢方薬があります。
雨の日の目覚めがつらい。
起きようと思うのだけど、頭が上がらない。
目の奥が、重苦しく痛む。
頭が痛くて、吐き気もする。
ぐるぐるとめまいがして、頭を上げられない。。
災害を起こすような大雨でなく、ふだんの雨降り程度でも
このような症状を引き起こして、つらい思いをしている方々があります。
これらの症状は、漢方薬で改善できます。
雨降りの頭痛・めまいには理由があります。
このような症状の改善は、漢方薬の得意分野とも言えるものです。
簡単に言うと「からだの水はけの悪い体質」もしくは「からだの水はけが悪くなった状態」
と考えます。
水が水を引くように体に水を引き込むのか、雨降りの時に悪化してくる方が多いです。
筆者の地域ですと、海岸沿いの集落に住む方にこの症状の訴えは多く出ています。
それも、もともと胃腸が弱いか、もしくはストレスがかかったり寝不足したりで生活習慣が乱れて
胃腸の弱った状態で起きやすいです。
ストレスがかかって、気がたかぶっていますから、気が上に上がるとともに水を引き上げ、
下ろせないので苦痛な症状は首から上に出やすいです。
ペットボトルで簡単にお示しすると
健康な方が起きている状態ですと、おおかたの水は下にいますから症状にはなりません。
このペットボトルを横に寝かすと、頭の方にも水が満ちます。
通常ですと、ペットボトルを起こすと水は下に下がりますが
このような方は下がりが悪いだけでなく、水が揺れるようにめまいも引き起こします。
つらくて立ってもいられないほどですが、しばらく起きていると受診できる程度に動けるようになります。
ところが病院の薬に水を下すような薬はないので、長期間受診が続く方を多く見ます。
漢方の用語で解説すると正しくは(中医臨床のための方剤学より)
「脾虚生湿により湿聚成痰すると同時に、脾虚不運で肝陰の滋養が不足し、肝気を抑制することができなくなって肝風内動が生じ、肝風とともに痰湿が上憂する状態である。」と言います。
解決する際には、
半夏・天麻・茯苓・陳皮・白朮・炙甘草・生姜・大棗の入った漢方薬を使います。
早い方で、1服目から改善があります。
めまいの体質となっていた方も、3か月ほど服用してすっかり症状が出なくなっています。
鎮痛剤で自分の体をごまかさないで!
まちかど糖尿病指導薬剤師の笠原がこの話をするには、理由があります。
肥満解消に来られる方、肥満を伴った糖尿病の改善に来られる方の中で、
「やせない」と訴える方の中に、このような症状を鎮痛剤を
たびたび飲んで過ごしている方々があります。
なぜ、なかなか痩せないんだろう
なぜ、体温が低いんだろう
患者様の訴えを一つ一つ拾って解決していくうちに
しばしば鎮痛剤の常用の訴えがでてきています。
鎮痛剤は、解熱鎮痛剤とも言います。
熱を下げる働きも持っているのです。
体は、理由あって痛みを訴えます。
1つでも聞いてあげれば、体は喜び、健康に戻ります。
実はわたしも以前、このような症状を持った一人でした。
朝子供たちを学校に出すのですら、やっとの日々がありました。
この漢方薬のおかげで10年以上も忘れていましたが
締め切り前の今回の能登豪雨のおかげで、久々に服用しました。
雨の日の苦痛を一つでも去って差し上げたいものです。
一日も早く健康に戻りましょう!