コラム
「夢を見る」のも症状の1つです。
2016年5月8日
ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?
連休前後する時期から、春の疲れがドッと出るのか、夢を見て睡眠不足になったと来店が続きます。
・夢を見て疲れが取れない
・悪夢に目が覚める!
・一晩中何かに追いかけまわされている
・リアルな夢を見る
夢を見る原因には、いくつもあると言われています。たとえば、
①ストレスが続いている
②寝る直前の食事
取った食事の消化のために胃腸に血液が集まってしまって、脳に回る血液が不十分になり
悪夢になりやすいと言われています。
③寝る時の環境
ベッドの寝心地や、狭い場所で身動き取れなかったりすると夢を見やすいと言われます。
④寝る時の姿勢
猫が胸の上で寝ているなど、胸を圧迫する状態で寝ていると夢を見やすいようです。
1)漢方的には、心血虚の状態で夢を見やすくなります。
ストレスは肝で受けますが、ストレスで肝血を消耗し、それが心に及んで心血も消耗すると、症状として夢を見ます。
肝血または心血をおぎなう漢方薬の服用で夢は落ち着きます。
ただ、お薬を選ぶときは、周辺症状もお聞きする必要があります。
お買い物かごで薬を販売していないのは、周辺症状も聞く必要があるからです。
2)栄養素として「亜鉛不足」の時にも、睡眠が浅くなり夢を見ます。
ストレスを受けると、ストレスに対抗するべく脳から指令が出て、腎臓のすぐ上に張り付いている副腎から抗ストレスホルモン(いわゆるステロイドホルモンと呼ばれる)が分泌され、ストレスに対抗します。これで身体は戦闘態勢に入るわけです。
しかし、闘ってばかりいると疲弊してしまいますから、分泌された抗ストレスホルモンは血液にのって脳にフィードバックされ、脳は分泌解除指令を出して、副腎の抗ストレスホルモンの分泌は落ち着きます。
このフィードバックされた抗ストレスホルモンを脳で受け止める部分(受容体)に亜鉛が必要です。
亜鉛不足のままですと、せっかくのフィードバックを受け止められずに抗ストレスホルモンは出続けることになり、戦闘態勢は解除されないままになります。
抗ストレスホルモンの分泌は、一日の中でも分泌周期があり、夜は分泌が下がるのですが、戦闘態勢が続いていると、夜も分泌が下がらず、睡眠は浅いままとなって夢を見るのです。
早めの対応は、早めの回復につながります。
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