3タイプにわけられる糖尿病患者

笠原友子

笠原友子

テーマ:糖尿病・原因・栄養素不足

シリーズ1)あなたが糖尿病になった原因は「栄養素不足」にあった!【糖尿病・原因・栄養素不足】の続きです。
春の行事続きで、間が空いてしまいました。
前回は栄養素が足りないと、運動効果も半減 と言うお話をしていました。
イメージとして「、糖尿病の方は太っている」とお考えの方が多いですが、実際の糖尿病患者さんを見渡してみると、太っている方ばかりではありません。
現在太っているわけでもないのに、なぜ?せっかく痩せたのに、なぜ?と思う方は、以下ご覧になって見て下さい。




 一見専門的な内容ですが、もう少し、具体的に見てみましょう。
 糖尿病患者さんの状態をざっくり2つに分けると
1)カロリーのとり過ぎ(上の図真ん中の<多過ぎる人>)と 
2)とったカロリーを消費できない状態の人(上の図下の<足りない人>)
 の2つに分けられます。

①のカロリーのとり過ぎの方(多過ぎる人)は、まず食べる量を減らし、肥満を解消すると解決への道が開けます。 これに対して
 ②のとったカロリーを消費できない状態の方(足りない人)は、消費力を改善しないことには解決の道は開けません。消費力を改善するためには、先の栄養素が足りないと、運動効果も半減 の中でご紹介している「糖質3つの代謝経路」の図にもあるようなビタミンやミネラルの補充が必要です。

 糖尿病改善へのポイントは、この三大栄養素、中でも糖質とビタミン・ミネラルのバランスをとることです。

 ①不足しているビタミン・ミネラルを足すか
 ②とり過ぎになっている三大栄養素それも糖質を中心に減らすか
 の2つの解決策が基本になります。
足りないものを足し、とり過ぎている分を減らすと言うシンプルな考えです。

 自分の状態は、この「足す」か「減らす」のどちらであるかを把握して、自己管理していけばよいのです。
このようにとらえていくと、糖尿病患者さんは体型で見て3タイプあると考えられます。
つまり、太っている人・ふつう体型の人・やせた人です。この3タイプを模式図にすると下図のようになります。


それぞれ共通している点は、「食べた3大栄養素に対して、ビタミン・ミネラルの割合が足りない」ということです。見合わない分は血液中にダブついて高血糖や高脂血症となるか、または脂肪細胞に蓄えられて体脂肪率を上げることになります。すなわち上のような絵になるのです。

いかがでしょうか?
ここまでお話しすると、さっそく自力で始めてみる方があります。が、早合点は禁物です。
自己判断で始めても、逆に健康を損なったり、お金の無駄になる方が後を絶ちません。

次回は、判断材料の一つにしている「血液検査結果は栄養素補給に必要なデータ」をおおくりいたします。
お楽しみに♪

いますぐ改善したい方は、こちらへ糖尿病について

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Mybestpro Members

笠原友子
専門家

笠原友子(薬剤師)

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

漢方の選薬用質問と血液検査結果から微量栄養素の不足や日常の生活習慣をチェックし、微量栄養素補給と漢方薬の選薬だけでなく生活指導で糖尿病をはじめとする生活習慣病に対応し、特定保健指導までできるのが強み。

笠原友子プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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