<医学博士が解説>痛くない?3倍白くなる?ポリリンホワイトニングのウソとホント(審美歯科 漂白)
1.日本人にありがちな歯の黄ばみの原因は…
平均的な日本人の歯の色は下の写真のような色調です。これは歯科で使用されている色の見本=シェードでA3という色になります。臨床的には欧米人に比べて少し黄色みがかった歯の色の方が多いです。肌の色とのバランスを考えると白ければ良いというものではありませんが、ワンランク白くなると、口元に清潔感や健康的な印象を持たせることができます。
歯の黄ばみや変色の原因は、元々の歯の質の色が真っ白ではないことと、歯の表面に付着した着色汚れになります。煙草を吸う方はもちろん、コーヒーや紅茶、ワインなどをよく飲む方にも色素が沈着します。普段から余程念入りに歯磨きしていないと、着色汚れ=ステインが歯の表面に着いてしまいます。ヤニ取り専用の歯磨き粉で磨いているだけでは、なかなかきれいに落とすが難しいステインですが、歯科医院で特殊な機械を使うことによって、比較的簡単に落とすことが可能です。歯の質そのものを漂白=ホワイトニングの前に落とせる汚れは落としておくことで歯肉も健康になり、ホワイトニングの効果も高めることができます。
2.歯の着色除去の切り札=ジェットポリッシャー
歯科医院によっては、たばこのヤニや着色汚れを落とすために専用の機械=「ジェットポリッシャー」というのを備えているクリニックもあります。これは水と塩の超粒子をジェットのように勢いよく歯に吹き付けてヤニを落としていきます。口の中が少ししょっぱくなりますが、歯が削れることなくステインだけを除去でき、器具の入りにくい歯の隙間などの汚れも落とすことが出来る優れモノです。
着いてから何カ月も経過している着色の場合、歯石と一緒に固まっている場合があります。この場合は歯石除去(スケーリング)と一緒に行う必要があります。さらに、PMTC(プロによる歯面清掃と研磨)を仕上げに行うことで、歯の表面の細かな傷がつるつるになり、再び汚れが付きにくくなります。
<歯科医院で行うジェットクリーニングの概要>
費用:ステインなど汚れだけでは健康保険は使えません。自由診療で概ね3,000円~10,000円程度
※健康保険は怪我や病気に対する保険です。健康保険のルール上ではステインの除去は美容目的となるため、健康保険の対象とはなりません。歯石が付いており、歯茎が腫れているなどの歯周病の症状がある場合は、歯科医院によっては健康保険の範囲で歯石と一緒にステインを除去している所もあるようです。これはあくまでもサービスの一環で行っていると考えられ、クリニックによって対応が異なります。
メリット:自分では除去の難しい汚れが歯の裏側まできれいにすることが出来る。今まで黄ばんでいた歯の本来の白さを取り戻せる。
デメリット:ジェットタイプのクリーニングの機械がない歯科医院もある。歯医者さんに2、3回通院しなければならない。
プロのクリーニングであなたの歯の白さをよみがえらせ、くちもとの魅力をアップしてみてはいかがでしょうか?
つくば・土浦の歯科・口腔外科/インプラント治療の専門医
つくばオーラルケアクリニック https://www.tsukuba-occ.com
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