【第2回】人手不足でも魚メニューを続ける方法
「魚屋なのにシステム開発?」
そう思われるかもしれません。
でも、毎日魚を扱い、お客様から注文を受けている私だからこそ、「こんな仕組みがあったら便利なのに」と感じることが何度もありました。
そこで現在、自分自身が本当に使いたい受発注システムをゼロから開発しています。
システム会社が作ったものではなく、現場で毎日使う人間が考えた仕組みです。
## 目指しているのは「受注した瞬間から仕事が始まる」システム
現在開発しているシステムでは、お客様から注文が入った時点で、自動的に集計が始まります。
店舗別、商品別、加工内容などがリアルタイムで整理され、誰が見てもすぐに作業へ移れる状態を目指しています。
現段階では、集計後にExcelへ変換し、加工現場では紙に印刷した集計表を使って作業しています。
重量など必要な情報は、現在はパソコンから入力していますが、この工程も次の段階ではさらに進化させる予定です。
## 販売管理システムも独自開発
現在は、受注データから販売管理システムへ自動でデータを送る仕組みも開発しています。
受注内容が確定すると、その情報を販売管理システムへ送信し、納品書の下書きまで自動で作成します。
ここまではすでに完成しており、現在は実際の運用を想定したバグ修正やエラーチェックを繰り返している段階です。
現場で安心して使えるシステムにするため、細かな改善を毎日続けています。
## 次の目標は「重量入力だけ」で納品書完成
今後取り組む予定なのが、加工時に入力する重量データとの連携です。
現在は紙の集計表に重量を書き込み、その後パソコンへ入力しています。
これをタッチパネルやタブレットから直接入力できるようにし、そのデータを納品書へ自動反映させる仕組みを開発しています。
入力した重量がそのまま納品書へ反映されるため、二重入力が不要になります。
入力ミスも減り、作業時間も大幅に短縮できると考えています。
## 作業時間は4分の1を目標に
このシステムが完成すれば、現在受注から納品書印刷までにかかっている作業時間は、おそらく4分の1程度まで短縮できると考えています。
人手不足が続く中、限られた人数で仕事を回すためには、単純作業をできるだけ減らし、人にしかできない仕事へ時間を使うことが重要です。
そのために、入力や集計、転記といった作業はシステムへ任せたいと考えています。
## 発注業務もさらに効率化
受注データがすべてデータベース化されることで、仕入れの発注も大きく変わります。
商品ごとに発注先を登録しておけば、集計が終わった時点で発注内容も完成します。
あとは内容を確認して送信するだけ。
電話やFAXで数量を確認しながら手書きする作業が大幅に減り、発注ミスの防止にもつながります。
## 「魚屋だから作れるシステム」がある
私はシステムエンジニアではありません。
現役の水産卸です。
だからこそ、
「ここで入力が面倒」
「この情報は現場では使わない」
「この画面はもっとシンプルでいい」
「ここは自動化できる」
そんな改善点が毎日の仕事の中で見えてきます。
現場で使う人が考え、現場で試しながら改良する。
それが、このシステムの一番の特徴です。
将来的には、自社だけでなく、同じように人手不足や受発注業務に悩む飲食店や食品卸売業のお役に立てる仕組みに育てていきたいと考えています。
魚を届けるだけではなく、仕事そのものをもっと楽にする。
開発依頼も受けてます。なんなりご相談ください。みんながもっと楽しく働けるように。
そんな水産卸を目指して、今日も開発を続けています。
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