もみ・・・じ
昨日、ICUのインタホンを押すと「あっ、サカベサンは病室かわってます〜」と言われた。
無事にICUを出て、一般病室に移ったとのことだった。
しかも、朝からゼリー食がはじまり、吸い飲みでお水も少し飲んだんだと!
窓から電車がみえる病室で、母はガアガア寝ていた。
「おかあさん、ちゃんと食べれたんやね〜〜」と言いながら口の周りを触ると、ちょっと舌を出して、薄目をあけた。笑ってしまうわ。
夕食のミカンゼリーは、全部食べた。
バクバクといっていいペースで口を開けていた。
看護士さんが、「あっ、ごめんなさい、遅かった?」とあせって次をすくってたほど。
(その貴重なひとかけらをボトッと落としはった…非情や…思わず、おかあさん見たらあかん〜〜と言ってしまった(^^))
自分で口をあけて、もぐもぐ噛んで、飲み込むことを、点滴だけの丸三日で、忘れてしまうことはなかったのだ。
「食い意地はってるから〜」と笑ったけれど、やっぱりそれこそが生きる意欲。
想定された最悪はどこへやら。
動転してピィピィ言ってたムスメのことを知ることもなく、母はもぐもぐ。
おさわがせでした。
ホントに、ご心配をおかけしてしまい、すみません。
ただ、これからも、どんなに気をつけていても、誤嚥性肺炎はついてまわるだろう。
そして、いつかは食べられなくなるのだろう。
そんなことを気に病むことなく、母はマイペースでもぐもぐ。
食べる意欲=(イコール)生きる意欲!
母にはとてもかないません。