もみ・・・じ
昨晩、椅子に座っていた母がウトウトしかけたので、「着替えて寝よか~」と起こした。
手を引いて立って、いつものように、前から両手をもって(私は後ろ歩き)で、
トイレまで歩いていた・・・ら、突然お尻が後ろに引けて、
体がそのまま大きく右に傾いて、倒れ込みかけた。
そばに父もいたので、二人で支えて、なんとか転倒はまぬがれたけど、
「昼間も同じことがあった」と父が言う。
(聞いてないよ~、言うといてくれなぁ~~~困リマスネ)
ウトウトすることは増えている。
今しゃべっていた・・・次の瞬間、もう目をつむって、イビキをかいている。
夜も昼も関係なく、脳は短時間で、寝たり起きたりを繰り返している。
母は、昼間ベッドで横になることはなく、基本的には座っている。
時々、父が手を引いて部屋の中をぐるぐる歩かせているらしい。
まともな会話はもうできないけれど、
こっちがしゃべった言葉をおうむ返ししたり、たまにナイスな返答もあるので、
父も私も、うるさいくらい、母には話かける。
それでも、すぐウトウトする。(すぐ起きるけど)
認知症が進行しているので、まあ当然なのだけれど、
キマジメな父は、キマジメに、体の調子が悪いのかなどと心配するので、
「ちょっと使っただけで脳が疲れるから」だと父には言っている。
眠ることでバランスが取れているのだと。
確かにそうなのだけど、寝ている時と起きている時の境目が、
だんだんあいまいになってきているようだ。
あきらかな寝起きは特に危険。
手を引いて歩くと、母との距離が離れるので、今朝は、後から抱えるようにして歩いた。
「よいよいよ~い~」などと、ふざけて、くっついて歩いたら、
母も「よいよいよ~い・・・」と、笑っている。
しっかりしゃんと歩ける時もあるので、
「悪くなっている」にとらわれず、母がその時その時にできることを、できるように。
危険を予見する。
神経質になり過ぎず・・・
と、自分にも言い聞かせている。