兄妹
エレベーターの中で、見知らぬ人と無言で乗り合わせているのが苦手だ。
乗るときに、待ったり待ってもらったり、
停止階ボタンを押すのに、頼んだり頼まれたり、
奥に詰めたり、出る人をよけたりするぐらいでも、
その後に、なんやかんやと会話が続くことがあり、
そんな時は、乗っている間も降りた後も、なんとなくほっとする。
これは、無言なのが苦手だから、どちらかというと意識的にやっていること。
それとは別に、ねらっていないのに話がはずむことがある。
一人で乗ったエレベーターが停まると、
もうそこが目的地だと思い込んで降りようとしてしまうのだ。
(よっぽど何か考え事をしているのか、全く何にも考えていないかは、定かではない。)
降りてから、違った・・・とわかり、また乗ることもあるし、
下りの時は、乗ってきた人に、「ここ○○階ですよ」と、先に言われることも多い。
その後のエレベーターの中では、照れ笑いとフォローで会話がはずむ・・・
ついさっきも、訪問先からの帰り、乗ったエレベーターが停まったので降りようとすると、
「10階やで」と乗ってきた二人連れのオジサンが言ってくれた。
「あっ、すみません。1階に着いたかと思った・・・」
オジサン達、まじまじと私の顔を見て、
「あんた・・・何階から乗ったんや?」と聞く。
「えっと・・・13階・・・やったかな」
「13階から乗って、こない早ように1階に着くかいな!」
「そんなはよ動いたら、あぶな~てしゃ~ないで!」
「高速エレベーターか・・・」
「遊園地なみや・・・」
話がはずんだというか、なんというか・・・
1階に着いたら、「よぉ~気ぃつけて」と、手を振り、見送って下さった。
ちゃんと、確認してから降りようと、反省・・・
いろいろと、お騒がせしています・・・