車いすで
今日は久しぶりに父の車で朝から3人で出かけた。
車を降りて、母の手をひいて歩いた。
いつものように、私の手に体重が乗ってこない。
そのままにしていると、かなりしっかり自分で歩いている。
そっと指をつなぐ程度で、300mほど歩けた。
歩きながら、一緒に歌をうたった。
ごきげん。
今日はリバーシブルのダウンの上着を、赤いチェックのほうにして着ていた。
歩きながら母に、「赤いのかわいいね~」「よ~似合ってるね~」と言った。
・・・ら、「みなそう言うてくれる」とにんまり答えた。
・・・あっけ・・・
「みな」「そう」「言う」「てくれる」
こんな長いセリフをしゃべることは、もうめったにないのに、
「そう」やらの指示語(?)や、「してくれる」やらの敬語(??)・・・などなど
何も考えることなく、ぽろっと口から出てくるのだから
やっぱり、会話というか、人と関わるということが、
なによりもいろんな母の「抽斗」を開けるのだと思った。
「みな言うてくれるのん??よかったね~」というと、
「よかったね~」と笑っている。
寒空の下、ほっこりした。
まだまだ大丈夫。
大丈夫だと思える。