兄妹
「そっちの方がおもろいで・・・」
「そやな・・・おもろいな・・・」
またまた糸ちゃん(朝の連ドラ「カーネーション」の)です。
父善作氏との会話。
デザイン画を描いて行って、見てもらって、よかったら見本を作って・・・・
そんなまどろっこしいことより、
ちゃっちゃと作って、着て、バ~ンと行ってみてもらえ・・・・
「そのほうが早い」し、「オモロイ」。
会話のテンポの良さもあるけれど、
この「おもろい」というのは、なんと魅力にあふれた言葉。
「おもろい」かどうか、が基準というのが スカッとする。
以前に読んだ本に、「粋」か「野暮」か、が判断の基準・・・というのがあった。
理屈じゃないところ、なんか、言わんとするところがカッコイイイと思って
抽斗(なんでもしまう心の入れ物)にしまっておいたけど、
江戸っ子気質ではないので、そもそも何を持って「粋」とするのかが、わからない。
この「おもろい」というのは、なんてストンと入ること。
よく言われる、「楽しい」か、「楽しめる」かとも違う。
もっとこう、ど~んと、太っ腹な感じ。
開き直りと、腹をくくった感じと、
「おもろない(発音的には おもンない)」と突きつけられた時に、「しゃあないなあ・・・」と思える感じ。
「おもろい」か「おもろない」かの判断基準は、
とても個人的、あるいは、なんらかの帰属性を持つ中でのこと・・・とも思うけど
だからこそ、否定されてもそれが、世界中からの全否定をくらった・・・ほどには落ち込まない・・・
というしたたかな面も備えている。
さすがデス。
母の介護で、私もけっこう使っている。
どうせやるなら「おもろい」方を。
笑っていられる方を 選ぶ。
腹をくくって、したたかに。
ますます、驀進中。