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母のきょうだい

坂部智子

坂部智子

テーマ:母の介護

母のお決まりのフレーズ、日に最低でも5回は登場するのが、
「6人きょうだいで~ よしあき きよし きぬこ みえこ まっこ・・・」というの。

私のことなどは、もうすっかり“おね~ちゃん”になっているくせに、
自分が6人きょうだいの長女だということと(↑とは矛盾だけど)、
下にいる5人の名前はちゃんと正しい順番で言える。

昨日、近所に住んでいる叔母たち夫婦がそろって遊びに来てくれた。
父の畑で今大収穫中の新玉ねぎの話や、
手厚く過保護にされているウチの子メダカたちの話やら 
禁煙取組みの話やら・・・いろいろ盛り上がって にぎやかに楽しく過ごした。

母は、話に加わりつつ、うろうろもするし、突然 機嫌悪くなったり、
ある意味、いつもと変わらずマイペースで過ごしてハリマシタ。

あれだけ毎日繰り返し繰り返し登場する“きょうだいたち”だけれど、
目の前にいる叔母や叔父と、そのフレーズの中の人物とは重なっていない。

それでも、夜、
「今日はよかったね~ みんな来てくれて~」というと、
「そう、6人きょうだい」「よしあき きよし・・・・・・・」が始まった。
わかっているのか、たまたま口からでるタイミングだったのかは 謎。

おそらく、覚えてはないやろうと思うけど、
にぎやかに、おやつ食べて、お茶飲んで、一緒に笑った時間は
ちゃんと心に残っていると思える。

私も、私以上に母のことを知っていて、
いろんな記憶を共有している叔母たちと一緒に過ごすと、
なんだか とても 気持ちが楽になる。
同じ空間にさえいたら、母をほっといても安心という この気楽さ。
しみじみ ありがたいです。

“手を借りる” ことでの助けより、
“見守ってくれている”という安心感が なによりありがたい。


現実問題、介護者が陥る様々なストレスの中で、
だれもわかってくれない、誰も助けてくれない などなど
いろんな問題がある。

介護のプロができること、得意なこと、
公的なサポートができること、得意なこと
家族、親類縁者、友人知人、隣近所 いろんな人のできること、得意なこと、
重なることもあれば、特有なことも もちろんある。
通りすがりの、たまたま隣に乗り合わせただけの人の一言に救われることもある。
(映画 阪急電車 みてきました・・・(笑))

私が、“孤立化”とは かけはなれたところで、
こうして母との日々を過ごせていることは、なによりなにより、本当にありがたいことです。

確かに、一人ではつらいと思う。
一人では、抱えきれない。
抱えたらあかん。

抱えないために、
声をだしてみること。
てへっ と笑って声をだす、
その気楽さ、気安さを 少しでも伝えられたらと思う。

介護のプロやから、
歯を食いしばっても泣き言なんか言わずに、
正しい介護の道(どんなんやろ?)をひたすら歩む・・・
なんてことは 私にはできません。
し、誰にも おすすめしません。

日々感じること、
迷い、とまどい、あきらめたり、情けなくなったり、
う~んと自分がイヤになったり、もうこのクソババアなんか知らん~と思ったり、
いろんなことにもみくちゃにされつつ、介護という現実に向きあうこと

そのままを受け取って、向き合うこと。
「介護」のことではない、
ただ、生きるということそのものなんじゃないかと なんとなく 思う。


・・・困った・・・・
話が終われません・・・・

お腹空いた・・・
では、また明日!(ひど~ 強制終了か・・)

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