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気持の動き

坂部智子

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テーマ:母の介護

昨日、モニタリングを終えて外に出ると、携帯に着信が何度もあった。
留守電を聞くと、母の行っているデイサービスから。
聞き取りにくいが、「たおれて・・・意識混濁があり・・・
今は意識は戻っていますが、生あくび・・・冷や汗・・・
念のため 救急車を呼んで・・・」と、ある。

(ご心配をおかけしてはいけないので、結果を先に報告すると
脳のCTは何も異常なく 出血などの心配もなし。
今は特に何も処置も治療も必要ないとのことで、家に帰ってきています。
母は すっかりけろっとフツーにしています。お騒がせでした。)

留守電を切ると、父からメール。
「~に搬送されたと、連絡あり。今から行く」
迷ったけれど、父にまかせて、そのまま私は引き続き仕事に向かうことにした。

移動の電車の中
「落ち着こう・・・考えても仕方がない・・・」と自分に言い聞かせていた。
次の瞬間には、最悪の場合の段取りが頭をめぐっていた。
“万一の場合を先に考えて備える”ということで、現実になった時の
ショックを和らげる、ある意味“防御反応”が 強く出たのかも知れない。

去年の交通事故の連絡があった時は、現場に向かうまでは
「大丈夫、絶対大丈夫・・・」と心の中で叫んでいたのに・・・

1年たって、これだけの気持ちの変化があることに 驚いた。
それだけ、いろんなことがあって、現実認識が身に着いたのか 
自分を守る、自己防御が磨かれたのか、
わからないけれど・・・・

本当に、いろいろある。
弱い自分に その都度直面しつつ、
ありがたい“お試し”であり “警告”だと受けとって、
本当に大事に一日一日を過ごしたいと 思った。

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