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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

紙ぱんつ その後

2010年12月16日 公開 / 2014年8月1日更新

テーマ:母の介護

コラムカテゴリ:医療・病院


母は少々風邪気味なのか 昨日家に帰ると またまた柔らか便で
服もパンツもトイレもえらいことになっていて、大急ぎでお風呂に入れました。
タイミング的にはよかった。
「お腹 調子悪いから ちょっと今日は この“ぱんつ”はこか~」と
買ってきた“紙ぱんつ”を足元に差し出すと、
拍子抜けするぐらいに すんなり「うん」と言って、ガサガサ音をさせながら はいた。
この「ガサガサ」という音が胸をしめる。
けど、「ガサガサゆうな~」と一緒に笑う。
(余分の感情に浸ってはイケナイと 自分に言い聞かせる。)

購入したのは、「花王リリーフ 超うす型お出かけパンツ M~L18枚入 1780円」。
(残念ながら“ともべぇ”の仕入先では扱いが無かったので、大型薬局店で買いました)

選定理由
・万が一の尿失禁予防のためなので、吸収量は 1回分で十分OK
・下着に近い感覚ではけるように ごわつきが少なく、ゴム部分が短い(写真のとおり 3cmぐらい)


下着感覚~をうたった商品はたくさんあるけれど
個人的な素朴な疑問としては、ほんの軽度の尿失禁対応なら、なぜあんなに 
(ベビー用の紙パンツのように)ウェストのゴム部分が強烈に長いのか(15cmはある)。
メーカーさんに聞くと 動きに対応するためにと、尿の重みでずれないように・・・とのこと。
う~ん、紙パンツは原則、歩行可能、すくなくともパンツの上げ下げ時の起立が可能な人が 使うはずのもの。
赤ちゃんのように 這ったり寝返ったり、お尻でいざったり、立ったり座ったり 尻もちついたりが、メインな動きではないはず・・・
素直に納得はできないところ。
大人の着用に耐える商品、
もれないことや吸収量だけではない、体の状態と 心にも添う様な商品が増えてほしいと
本当に思う。


母に穿いてもらうにも、せめて最初は“あのゴムだらけの”は、なんとしても避けたかった。
コスト的には、工夫改善のあるものほど 高くなるのが現実。

実際のところは、母自身はもうゴムが長くても短くても、
高いぱんつでも安いのでも たいした違いは感じない、感じられないように思える。
本人が あまりにあっけらかんとしているので(それが“進行”だけれど)、
こうなっては、私の意地やったんか・・・とも思う・・・

福祉用具を使う前に、まずは関わりでなんとか出来るところまでやりたかった。
大げさかもしれないけれど、ついに 紙パンツという壁を一つ越えたこと。
いつも扱っている商品だけれど、
自分も入院中リハビリ時などには使っていたものだけれど  
こんなに“紙パンツ”に向き合ったのは、
心に葛藤があったのは初めてでした。

悲しいけれど、情けないけれど、
仕事としてだけでは わからなかったと 気づいた。

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