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絵本のこうかん

坂部智子

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テーマ:日々ねた


事務所のあるアスタの地下にパン屋さんがあって時々お昼ごはんを買っている。
お店の片隅の本箱には絵本が並んでいる。
通りすがりにちょこっと どんな本があるかな~とのぞくのが楽しみ。

「絵本こうかん市場」
「あなたが読み終えた大好きな本と ふらわあぽえむの本だなの本をゼヒ交換してくださいね!」
と書いてある。

「100万回生きたねこ」を見つけた。
入院中に借りて読んで じんわりと深いところに残っていった記憶がある。
大人が選ぶ絵本として とても人気があるようで、どちらかというと
なんでもあんまり人気のあるものは避ける習性から 手には入れてなかったけど、
今回はバッタリ出会ってしまいました。

帰って、自分の持っている絵本から一冊を選んで 交換してもらいました。
大事に何度も何度も読もう。
絵本こうかん ありがたいです。

また昔の妄想話になるけれど、「図書館」をやりたいと考えていた。
(たしか「ちひろの童話図書館」という少女漫画からのひらめき。)
父が 書店勤めだったので 家には生まれた時から本だけは山ほどあった。
(小学校1年生の自由勉強の宿題で 家中の本を数えたら 
雑誌の類以外で軽く1000冊を超えていたはず。)
絶対に誕生日とクリスマスにしか 欲しい物は買ってもらえなかったけど、
夏休みとたぶん春休みにも 本は一冊買ってもらっていた。

そうやって さらに増えていった本たち。
せっかくこんなにたくさんの本があるから、私の好きな本やらを
他の人にも読んでもらえるように この家を図書館にして・・・という妄想。
その時のひらめきに 本を借りる人が多くて本箱に隙間ができたらいやなので 
借りる時には 自分の本を代わりに持ってきてもらおうと考えていた。
そうすると 本の嗜好の偏りも少しは解消できるし・・・ということで。
(妄想でも発想がせこくて なんかこんなんばっかり)

「絵本こうかん市場」は 欲しい本を自分の大事な本と交換するという
素敵なシステム。
私の本を誰かが気に入って連れて帰ってくれたら それもうれしい。
昔読んだ懐かしい本で 何度も読みたい本がまだまだ たくさんある。
バッタリ出会えるかもと 横目でまたまたチェックしながら 通ってる。
 

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