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辻上周治プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

正月を自宅で

辻上周治

辻上周治

テーマ:在宅医療

私自身は正月を自宅でゆっくりと楽しく過ごした記憶がほとんどありません。
子供のころは両親が共働きで商売をしていましたので、年末は31日の夜まで、年始も1日の朝から
両親は仕事へ出かけていました。いつもと違うのはテレビ番組ががらりと変わってしまうことぐらいで
あまり良い印象がありません。働き始めてからも、年末年始はほとんど病院の日当直で軟禁状態が
ほとんどでした。
皆さんは、お正月ってどんな印象を持っておられますか?

個人的な私見は置いておき、日本人にとっては『正月』は特別な意味合いがあるんだなあとつくづく
感じています。在宅医療を開始して初めての正月を迎えます。患者様にとっては、最後の正月になる
だろうと思われる方もあり、病院の主治医が気を使って自宅に帰して下さいます。
こんなときに在宅医療クリニックへ連絡が入ります。
「自宅で療養中に、状態が悪化するかもしれませんので、自宅での対応をできるだけして下さい。
 在宅医療で対応が困難な場合には緊急入院を受入しますので、宜しくお願いします」

これから31日までに退院ラッシュ(?)になります。退院後はできれば当日中に往診に向かいます。
主治医と連携して、私が往診できる日を退院日にしてもらっています。ぎりぎりまで病院で過ごして
もらい、自宅へ戻ったときには在宅医療が稼動するように連携中です。
少しでも患者様のQOL(生活の質)を高く保てるようにお手伝いします。

やっぱりゆっくりできそうにない正月になりそうです。代わりに患者様にゆっくりしてもらいましょう。

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辻上周治
専門家

辻上周治(医師)

つじがみクリニック

主治医と産業医とは同じ医師ですが、立場が違います。産業医は本人だけでなく会社からの情報(上司や職場の周囲からの情報)も入手して意見を出します。産業医は中立的立場での見解・意見を提示できるのが強みです。

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