“強みを引き出す”とは、“信じること” ― 羽生直剛が語る、選手との関わり方に学ぶ ―

強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。

「人の強みを引き出すには、どうすればいいですか？」
企業研修で最も多く聞かれる質問です。

多くの人が「見つけ方」や「言葉がけ」を求めますが、

実はその前に、もっと大切なことがあります。
それが、“信じること”です。

信頼されていない人は、自分を出せない

誰しも、信頼されていないと感じると、

本当の力を出せなくなります。

・「間違ったらどうしよう」

・「期待に応えられないかもしれない」
そんな恐れが、自分の強みを覆い隠してしまう。

逆に、

・「お前ならできる」

・「任せてるよ」

そう言われた瞬間、人は“本気の力”を出します。

信頼は、強みを引き出すスイッチです。

オシム監督の「信じる指導」

羽生直剛さんが、最も印象に残っているオシム監督の言葉があります。
「選手を信じなければ、チームは育たない。」

オシム監督は選手を“型”にはめませんでした。

ミスをしても怒鳴らず、問いかけ、考えさせ、

「お前には考える力がある」と伝え続けた。

羽生さんはこう語ります。
「監督は、できていないことより、

できることを信じて見守ってくれた。

だから、期待に応えたいと思えた。」

“信頼されている実感”が、選手を変えた。

これこそが、強みを引き出す関わりの原点です。

リーダーの信頼は、“先に渡す”もの

企業の現場でも同じです。

多くのリーダーが「信頼されたい」と願いますが、

信頼とは“相手から得るもの”ではなく、“先に渡すもの”です。

部下を信じて任せる。

その勇気が、チームの主体性を育てます。

「まだ早いかな」と思うくらいのタイミングで任せてみる。

そして、失敗しても責めず、寄り添う。

その積み重ねが、
「この人の期待に応えたい」という気持ちを生み、

強みが花開く瞬間をつくるのです。

強みを引き出すリーダーは、「欠けている」より「光っている」を見る

評価の場では、
どうしても「足りない点」ばかりが目につきます。
しかし、本当に優れたリーダーは、

“できている点”をまず見つける人です。

・「ここがいいね」

・「この視点は他の人にないね」
その一言で、人は「自分を見てもらえた」と感じ、
さらに前に進もうとします。

ストレングスファインダーの哲学も同じです。

人は弱みを直して伸びるのではなく、
強みを活かして成長する。
信頼と強みは、同じ方向を向いています。

羽生直剛さんに聞く、「信じるリーダー」の条件

羽生さんが語るオシム監督の指導には、

「信頼」「尊重」「期待」という3つの軸がありました。

「監督は、選手に“こうしろ”とは言わない。

でも、“お前ならできる”と信じてくれた。」

この“信じる目”が、選手の自信を呼び覚まし、

チーム全体にポジティブな連鎖を生んでいった。

経営の現場でも、まったく同じことが言えます。

社員をコントロールするより、
信じて任せ、引き出す。

リーダーの“信頼の総量”が、組織のエネルギー量になるのです。

最後に：信じることが、最高の育成

強みを引き出すとは、
「技術」ではなく「信頼の姿勢」です。
リーダーが先に信じることで、
人は自らの力を信じられるようになる。
そして、その瞬間からチームは動き出します。

11月22日の特別セミナーでは、

羽生直剛さんが「オシム監督の信頼の哲学」を語り、
私が企業現場での実践と重ねながら、

“信頼が人を動かすメカニズム”をお伝えします。

【開催概要】

日時 11月22日(土)
開始　14:30 (開場14:20)
終了　16:30
会場 グラングリーン大阪 北館4F JAM BASEカンファレンス　4-1
住所　〒530-0011 大阪市北区大深町6番38号
アクセス：https://jambase-space.com/access/
参加費 6,600円（税込）
対象 中小企業の経営者・役員・管理職・士業など
定員 30名（先着順・満席になり次第締切）
申し込みはクリック

※「ストレングスファインダー」および「CliftonStrengths」はGallup, Inc.の登録商標です。
本記事およびセミナー内容はGallup社による承認・提携を受けたものではありません。

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