なぜ社員が辞めるのか? 離職防止のために組織が取り組むべき3つのこと

強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
「なぜ、それをやるのか?」
この問いに、即座に答えられるチームは強い。
逆に、「言われたから」「決まっているから」と動いているチームは、
一見まとまっているようで、実は脆い。
外からの指示がなくなった瞬間、止まってしまうからです。
目次
指示通りに動くチームは、一見優秀に見える
私が企業の現場に入ると、
「うちはみんな真面目で、上司の指示をきちんと守ります」
と自慢げに語るリーダーに出会うことがあります。
けれども、その“真面目さ”が、
チームの思考を止めていることがあるのです。
上司が何でも決めてくれる。
だから、自分で考えなくていい。
ミスを防ぐ文化の裏で、“考えない文化”が根づいてしまう。
結果、組織のスピードも、創造性も、
じわじわと失われていきます。
「考える組織」をどう育てるか
あるクライアント企業では、
「新しいことに誰も意見を出さない」と悩んでいました。
会議で質問しても、静まり返る。
提案を求めても、「それは上が決めることです」と返ってくる。
私はまず、ミーティングの形式を変えました。
“報告の場”から、“問いの場”へ。
上司が答えを言うのではなく、
・「どうすればできると思う?」
・「あなたならどう変えたい?」
と、あえて問いだけを投げかけるようにしたのです。
最初は戸惑いがありました。
けれど、次第に社員たちは考え始め、
「一度試してみてもいいですか?」という言葉が出るようになった。
その瞬間、組織が“動き出す音”がしました。
「考える力」は、リーダーの“任せる勇気”から生まれる
オシム監督は、選手に細かく指示を出すタイプではありませんでした。
むしろ、曖昧な指示を出すことで、
選手が自分で考える時間を意図的につくっていた。
・「なぜ、そう動いた?」
・「次はどうする?」
問いを投げる。
答えを与えない。
選手は自分の頭で考え、判断し、責任を持つ。
これはビジネスの現場でもまったく同じです。
リーダーが“全てを決める”のではなく、
メンバーに考える余白を渡す。
それが、チームが“指示待ち”から“自走”へ変わる第一歩です。
考えるチームには、共通の「問い」がある
・「なぜこの仕事をしているのか?」
・「私たちは何を目指しているのか?」
この“共通の問い”があるチームは、強いです。
なぜなら、メンバーが同じ目的を見ているから。
判断に迷っても、その“軸”に立ち戻れるからです。
一方で、目的を共有していないチームは、
リーダーがいなくなると方向を失う。
リーダーが問いを通じて“考える文化”を根づかせること。
それが、組織を自律させる最大の要素なのです。
“考える組織”は、信頼から生まれる
「考えろ」と言っても、信頼がなければ誰も動きません。
人は、“任された”ときにこそ、考えようとするものです。
信頼とは、「あなたならできる」と先に渡す勇気。
リーダーがその姿勢を示すことで、
メンバーも自分を信じられるようになる。
その循環が、「考えるチーム」をつくっていきます。
最後に:羽生直剛さんと語る“考えるチーム”の本質
私がこのテーマでいつも思い出すのが、
オシム監督のもとで“考えるサッカー”を体現した羽生直剛さんです。
オシム監督は、選手を“駒”として扱うのではなく、
“自ら考える人”として信頼していました。
羽生さんはその哲学を最も近くで体感した選手の一人。
「自分で考えることをやめたら、サッカー選手として終わり」
そう語る羽生さんの言葉には、リーダーとしての覚悟が滲んでいます。
“考えるチーム”とは、
リーダーがすべてを管理するチームではなく、
メンバーが自ら動き、創造するチーム。
私自身も羽生さんと、この「考える組織づくり」について語り合える日を、
心から楽しみにしています。
きっと、スポーツとビジネスの垣根を超えて、
“自律するチームの本質”が見えてくるはずです。
【次回イベント】
【オシム直伝】羽生直剛氏が明かす“個を活かす組織作り”
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