【組織変革事例】“全部社長がやらないといけない会社”からの脱却──指示ゼロで動き出したチームの実例

強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
・「この人はちょっと変わってる」
・「うちのやり方に合わない」
そんな言葉を聞くたびに、私は思います。
その“違い”こそ、組織の財産じゃないか、と。
どんなチームにも、型にはまらない人がいます。
けれど、実はその人が一番、組織を変えるきっかけを持っていることが多い。
問題は、“違い”をどう見るか。
排除するか、活かすか。
その選択で、チームの未来は大きく変わります。
目次
「違い」を恐れた瞬間、組織は止まる
ある企業のリーダーがこんな話をしてくれました。
「言っていることは正しいけど、衝突が多くて困る社員がいる」
私は尋ねました。
「その人がいなくなったら、チームはどうなりますか?」
リーダーは少し黙って、こう答えました。
「……静かにはなると思います。でも、停滞しますね」
この“静かさ”こそが危険です。
衝突のないチームは、一見平和ですが、
同時に“動かないチーム”にもなりやすい。
違いをなくして得られるのは、安定ではなく停滞です。
「型」を外した瞬間に、チームは動き出す
以前、ある製造業のチームで「会議中に意見が出ない」という悩みを聞きました。
社員に話を聞くと、
・「正しい答えを言わないと」
・「上司の意見に反したら空気が悪くなる」
という心理的ブレーキがかかっていました。
そこで、私は“型を崩す会議”を提案しました。
ルールはひとつ。「否定しない」こと。
どんな意見もまずは受け止める。評価も結論もつけない。
ただ、聴く。
最初は戸惑っていたメンバーが、
数回目のミーティングで小さく手を挙げ、
「前から思ってたんですけど、こういう方法でもいいんじゃないですか?」
と言いました。
そこから、場の空気が一気に変わった。
静かだったチームが、笑い声のあるチームに変わっていきました。
“型”を外した瞬間に、エネルギーが流れ始めたのです。
「違いは壁ではなく、資産である」
これは、私がストレングスファインダーを扱う中で最も大切にしている考え方です。
人はそれぞれ、見ている景色が違う。
・「着想」が強い人はたくさんのアイデアを出し
・「慎重さ」が強い人はリスクを防ぎ
・「調和性」が強い人は衝突を避け
・「目標志向」が強い人は目標に向かって一直線に走る。
一見バラバラに見えるその違いが、
本当は組織を前進させる推進力になります。
違いを否定せず、「なぜその考え方になるのか?」を理解する。
それだけで、関係性が変わります。
「型にはまらないほど、面白い」
オシム監督は、選手に“考える自由”を与えた指導者でした。
「サッカーは自由だ。考えていい。試していい。失敗していい。
それをしないなら、サッカーをする意味がない。」
この言葉は、ビジネスにもそのまま通じます。
会社とは、挑戦と発想がぶつかり合う場所。
型通りの答えを求めるほど、チームはおとなしくなっていきます。
だからこそ私は、
“違い”を面白がれるチームは強い、と伝え続けています。
誰かが常識を超える発想をしたとき、
「面白いね」と言えるチームこそ、成長し続ける組織です。
最後に:羽生直剛さんが伝える「個を活かす哲学」
私自身、このテーマを考えるたびに思い浮かぶのが、
オシム監督のもとでプレーした羽生直剛さんの姿です。
オシム監督は「型にはめる指導」ではなく、
「考える自由」を与え、「個の強み」を伸ばした指導者。
羽生さんはその哲学を最も近くで体感した選手です。
彼が語る「個を活かすチームづくり」は、
まさに今、企業や組織が学ぶべき考え方だと思います。
そして私自身、羽生さんと一緒にその本質を語り合える日が近づいていることを、
心から楽しみにしています。
“型にはまらないほど、チームは面白くなる”
その真意を、
羽生さんの言葉から、改めて感じたいと思います。
【次回イベント】
【オシム直伝】羽生直剛氏が明かす“個を活かす組織作り”
ストレングス専門家・山田裕介と語る経営者向け特別セミナー
【開催概要】
日時 11月22日(土)
開始 14:30 (開場14:20)
終了 16:30
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