【経営者・管理職向け】「育て方がわからない…」を超える-部下の強み発見から始める1on1-

強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
「部下が本音を話してくれない」
「1on1をしても、どこか壁を感じる」
「チームがピリピリしていて、相談がこない…」
そんな“見えない分断”に悩むリーダーの方へ。
どれだけ正論を伝えても、関係性ができていなければ、人は動きません。
信頼がないチームでは、心理的安全性が築けず、自律も創造性も育ちません。
では、信頼はどうすれば築けるのか?
カギになるのは、「この人のためなら力を出したい」と思わせる関係性。
本日のコラムでは、現場で効果のあった実例をもとに、
“信頼のスイッチ”を入れるリーダーの関わり方をご紹介します。
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“教えられなかった世代”が“教える側”になったときに知っておきたいこと
1、信頼は、仕事ではなく“感情”から生まれる
信頼は「この人と一緒に働きたい」という感情から始まります。
人は理屈で動く前に、“心”が動かなければ、行動に移せません。
ストレングスファインダーの資質で言えば、
「共感性」「調和性」「ポジティブ」「親密性」など、
“人間関係”に強みを持つ人は、空気や感情の機微に敏感です。
リーダーが何を考えているか、
本当に部下のことを信じているのか
言葉ではなく「態度」で伝わるのが、信頼の世界です。
※ストレングスファインダーとは?
米Gallup社が開発した診断ツール
全世界で3,000万人以上が実施しており、人材育成、組織開発に活用されている。
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2、【事例】“注意ばかりされていた部下”が変わった理由
ある中堅企業での話。
製造部門のリーダーAさんは、
現場で起きたミスに対して厳しく指導していました。
部下のBさんは、
報告や相談が極端に少なく、
いつも黙って叱られていたそうです。
- 「やる気がない」
- 「責任感が薄い」
そう思っていたAさんに、研修でストレングスファインダーを実施。
そこで見えたBさんの資質は…
・「慎重さ」
・「内省」
・「調和性」
Bさんは、ミスを恐れ、人に迷惑をかけることを極度に避ける
“思慮深い人”だったのです。
Aさんはこの結果を見てこう言いました。
「今まで、“声を上げないのが悪い”と思っていたけど、
彼は“ちゃんと考えていた”んですね…。
ただ、私に対して“安全”を感じられてなかっただけだったんですね」
そこからAさんは、「声をかける」より先に、
「耳を傾ける」ように変わりました。
Bさんも徐々に自分の考えを話すようになり、
半年後にはリーダー候補にまで成長したのです。
3、信頼関係を築く「3つの小さな習慣」
1. まず、話を“否定せず”に聞く
部下の発言がズレていても、
「でも」「それは違う」は一度飲み込みましょう。
否定されると、人は心を閉ざします。
肯定や共感からスタートすることで、安心が生まれます。
2. 週1回、あえて「雑談する」
意外と効果的なのが、
1on1の中で「最近どう?」と5分間、仕事以外の話をしてみてください。
子どもの話でも、趣味の話でもOK。
“人として見てもらえている”感覚が、信頼の土台を作ります。
3. 感謝やねぎらいを“言葉で”伝える
日本が特に苦手なのが、相手に感謝を伝えたり、認めること。
- 「ありがとう」
- 「助かったよ」
- 「いてくれてよかった」
このひと言が、どれだけ人を動かすか。
特に“認められたい”資質(成長促進・自我・最上志向など)
を持つ部下には絶大です。
4、まとめ
信頼は、特別なスキルではなく、日々の習慣で生まれます。
- 聞くこと
- 認めること
- 話すこと
この「小さな関わりの積み重ね」が、
部下の心に“この人のために”という感情を育てます。
そしてそれこそが──
心理的安全性を生み、自律型人材を育てる一番の近道なのです。
【次回のコラム】
「リーダーが“全員同じように接する”のは間違い?
-スタイル別マネジメントのすすめ」-
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